File.05 [短縮ショッカーのその威力と有用性 その1] 勝利の方程式

活用法

短縮ショッカーのその威力と有用性 その1

考案者:今井雅宏
関連書籍:短縮ショッカー 白夜書房
 
短縮ショッカーの理論概要

 短縮ショッカーは考案者の今井雅宏氏のライフワークである「Mの法則」から派生した馬券術である。マンネリズムによる閉塞状態に陥った競走馬を、距離短縮というショック療法で活性化し、その激走を狙い打つローテーション理論の一種だ。短縮ショッカーにはS1,S2,SLの3タイプがおり、共通しているのは前走よりも今回走る距離の方が短いという事。ここでは最も基本と思われる短縮S1についての検証を行う。

  短縮S1は下記条件に該当する馬を指す。

  1. 前走よりも距離短縮で、前走3角5番手以内で競馬をした(前走先行)
  2. 当該レースの距離以下で、連対したことある。あるいは400m以上の距離短縮で5着以内(距離適性)
  3. 当該レースと同じトラック(芝/ダート)を7ヶ月以内に走っている(芝ダート適性)

以上の3つの条件をきれいにクリアしている馬が短縮S1となる。
尚、今回はより検証を用意にする為に下記条件を短縮ショッカーとして認定している

  1. 前走よりも距離短縮で、前走3角5番手以内で競馬をした(前走先行)
  2. 近5走以内で当該レースの距離以下で連対している
  3. 近5走以内で当該レースと同じトラックを走っている

当然検証条件の方が厳しいので、出現数は少なくなる。


■短縮ショッカーの威力は?

なぎさ:最近耳にするよね。これ。
けんすけ:ああ、Mの法則の今井氏が考案した「誰にでも使える穴馬理論」だからな。ただ、ネーミングがちょっとあれだから敬遠している人もいるんじゃねぇか(笑)?
赤ペンおやじ:なにっ! 穴馬! わしは穴馬以外は興味はないぞいっ! さぁ早く教えろっ!
けんすけ:まぁそうあせんなよ。まず、検証に当たってのルールを決めよう。

連対率が10%以上ある事
いくら大穴を当てる馬券術でも、連対率が余りにも低ければ当たる前にくじけてしまう
儲かること
穴馬券を検証するのであれば、儲かることが前提。回収率が算出しにくいので、連対馬の平均人気を指標とする。

なぎさ:なるほどね。でも穴馬券に連対率を求めるのってなんだか厳しくない?
けんすけ:でも、ここを読んでる人はすでに自分の馬券術を確立していて、穴馬券だけで勝負するわけじゃないだろ。恐らくはスピード指数のような時計系の理論を合わせて使っているはず。だとしたら、穴馬券を使う局面は、そう多くない。そんな少ない機会で効率良く稼げるのはどれかって事なんだけどね。
赤ペンおやじ:ふん。小僧もまだまだ青いぞいっ! 勝負師はいちかバチかよっ!
なぎさ:いつもバチの方だけどね(笑)。さっ! 検証しよっ!

表1.信頼性の比較
対象 着度数 連対率 複勝率 連対馬の平均人気
1〜3番人気馬 479-334-287-1184 35.6% 48.2% 0.6
短縮ショッカー 69-39-43-473 17.3% 24.2% 3.1
単なる距離短縮馬 139-113-132-2606 8.4% 12.8% 3.9

なぎさ:短縮ショッカーが真中か…。人気馬と単なる距離短縮馬のデータが載ってるのは比較用?
けんすけ:そう言うこと。人気馬と比較することで、連対率の検証。単なる距離短縮馬と比較することで穴馬ロジックの検証をしているつもり。
赤ペンおやじ:平均人気3.1? 余り儲からんぞい。
けんすけ:1〜3番人気馬の平均人気は0.6だぜ。まぁ人気馬の平均だから当然だけど、それだけ配当金も期待できないという事の裏返しだ。
なぎさ:一応基準の連対率10%はクリアしてるわね。
けんすけ:単なる距離短縮馬(ショッカーでない馬)の8.4%に比べれば、ショッカーの条件を満たすだけでこれだけ信頼度が上がるんだから大したもんだぜ。その割りに平均人気はさほどさがってない。このことからも短縮ショッカーが穴馬を見つける理論としては十分に機能していると言える。
なぎさ:そうかもね。でも、出現数は少ないから、見つけた短縮ショッカーはみんな狙ってみたい気もするわ。
けんすけ:闇雲に狙ってみても回収率が下がるだけだから、いくつか条件を付けて傾向を見てみるか。
赤ペンおやじ:わしは、万馬券がバシバシ取れる条件が知りたいぞいっ!
けんすけ&なぎさ:そんな条件があるなら、俺(あたし)が知りたいわっ!

以下次回に続く…(NEXT)

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