IPAT投票ソフト 「シンプルぱっと2」の概要

 IPAT投票ソフト「シンプルぱっと2」は2002年9月に公開されたシンプルぱっと1の後継バージョンです。シンプルぱっと1のシンプルで簡単、使いやすい投票ソフトというコンセプトは残し、イチから設計し直したソフトです。Windows 98/Me/2000/XP/Vistaに対応しており、好評を頂いた自動運転機能や、買い目作成機能をさらに強化しています。
 最大5つのIPAT口座をワンタッチで切り替えて使えるほか、口座管理機能や、自動運転によるオッズ収集、投資競馬の機能も備えています。
 また、シンプルぱっと2の機能は、COMとして呼び出すことが可能なので、自作ソフトに簡単にIPAT投票機能を持たせることも可能です。


特徴

多彩な買い目作成機能

  買い目作成機能は、投票ソフトの中核と言っていい機能です。同じ馬券術を使っていても、買い目の作り方が全く違う人もいます。このようなさまざまなニーズに合わせた投票パターンを、より簡単な手順で実現できるようにしました。
 馬番による買い目作成はもちろん、◎○▲×といった印で買い目を作成したり(作成可能な買い目はカスタマイズ可能)、単勝人気を含めた買い目(単勝1番人気から流す)、馬連5番人気〜10番人気の馬券といった特殊な買い目も作成できます。
  また、オッズや人気で買い目を絞ることや、単勝2番人気を含めた馬券を作ることも簡単にできます。

  • 馬名のすぐ横にある馬番を見ながら、馬番で買い目作成可能
  • 印による買い目作成
  • 印によって作成される買い目を自由にカスタマイズ可能
  • 多彩な資金配分(同一金額、同一回収率、同一払い戻し、同一利益、予算配分、本線集中配分)
  • 作成した買い目の一時保留することも可能(回収率を見ながら点数調整可能)
  • 単勝人気指定による買い目作成
  • 券種別人気指定による買い目作成
  • オッズフィルターによる点数の絞り込み(100倍未満の馬券は自動的にカットなど)

オッズを様々な角度から閲覧可能

 オッズは馬券検討のみならず、レース分析の大切な指標となり得ます。しかし、三連複、三連単の登場により、自分が狙っている馬のオッズを見るのも一苦労です。シンプルぱっと2では、複雑になってしまったオッズをいかに簡単に見やすくするかに心を砕きました。
 シンプルぱっと2では、マトリクスによるオッズ表示、強力な人気順ソート機能、三連馬券専用のオッズ表示画面、馬毎の得票率を見る画面など多数のオッズ表示が可能です。

  • 指定した券種を並べて表示可能なマトリクス画面
  • 人気順でマトリクスオッズをソートできるため、ちょっとしたオッズ分析も可能
  • マトリクスから直接買い目に追加することも可能
  • 馬連、ワイド、馬単の人気順表示
  • 三連オッズ専用のマトリクス(指定した馬に関するオッズをマトリクス表示)
  • 馬毎の得票率を見ることが可能な馬毎オッズ表示

予想ソフトとのパワフルな連携

 投票機能を持たない予想ソフトの買い目をシンプルぱっと2に読みこませて投票したり、COM機能を使って自作ソフトからシンプルぱっと2を制御することも出来ます。
  買い目の更新監視機能を使えば、一切のプログラミングなしに、買い目出力から投票までを自動化することも可能です。

  • PATBET、FKEIBADO、CSV形式、予約買い目形式(独自)、シンプルぱっと形式に対応
  • 買い目の監視機能を使えば、予想ソフトから出力された買い目を、IPATに自動投票することも可能
  • CSV形式、PAT98形式、V50形式のオッズも自動出力可能なので、予想ソフトにデータを提供可能
  • COMによるシンプルぱっと2の制御が可能で、自作ソフトにIPAT投票、残高取得などの機能を持たせられる

自動運転で快適な競馬環境構築をサポート

 競馬開催日に仕事や家族サービスで家を空ける人や、オッズの自動更新などを利用して快適に競馬したい人に最適です。自動投票、追い上げや転がしと言った投資競馬以外にも、オッズを自動更新させたり、締め切り時間をアナウンスさせたりすることが可能です。
  ちょっとした処理を自動化して、快適な競馬環境構築が可能になります。

  • 指定時刻に特定の処理を実行
  • レース発走時刻のn分前、n分後に特定の処理を実行
  • オッズの自動ダウンロードや締め切りアナウンスが可能
  • 朝一に一括投票することも可能
  • 投資競馬もサポート(追い上げ、馬法の方程式、メビウスの方程式など)
  • 勝ち逃げや損切り機能にも対応
  • 的中時に音を鳴らしたり、オッズダウンロード時に自動的にPATオッズを出力することも可能

複数のIPAT口座の収支を一元管理

 即PATの登場により、ひとりが複数のIPAT口座を持つことが容易になりました。シンプルぱっと2では、最大5つのPAT口座を扱えます。口座の切り替えはタブをクリックするだけの簡単操作。口座残高や収支もばっちり管理してくれるため、初心者からヘビーユーザーまで安心です。

  • 設定画面を呼び出さなくても、ワンタッチで使用するIPAT口座を切り替え可能
  • 口座残高や収支を監視しながら競馬が出来ます
  • 月間収支や年間収支をグラフや表で見て分析することも出来ます

高い安定性

  安定性は自動投票、自動運転を扱うソフトの場合は、高いウエイトを占めています。シンプルぱっと2はIPATサーバーと直接通信するため、高速で高い安定性を持っています。
  また、シンプルぱっとはIPAT試験サービス開始時の2002年から公開されており、長年のノウハウと実績があります。

シンプルぱっと2の入手先・その他

動作環境

 シンプルぱっと2は下記の環境で動作します。

PC PC-AT互換機
CPU Intel Pentium III 1GHz以上 (WinXPの場合)
メモリ 256MB以上
HDD 100MB以上の空き領域
OS Windows 98/Me/2000/XP/Vista
画面解像度 1024×768 16ビットカラー以上
サウンド AC97相当 (WAVEファイルが再生できること)
ネットワーク 常時接続環境 (ADSL 1.5Mbps以上)
その他 Visual Basic6 SP5 ランタイム
Internet Explorer4.0 以降

シンプルぱっと2の入手先

 シンプルぱっと2は下記のサイトで入手可能です。また、サポートも下記のサイトで行います。

 →「シンプルぱっとドットコム」 ( http://www.simplepat.com/ )

作者の視点

シンプルぱっと2を作った動機

 シンプルぱっと2は、2002年秋に公開されたシンプルぱっと1の後継バージョンです。シンプルぱっと2を語るには、そもそもなぜシンプルぱっとを作ったかに触れる必要があります。

なぜシンプルぱっと1を作ったのか?

 シンプルぱっと1はJRAがIPATサービスの開始をアナウンスしてからすぐに作りました。従って、IPAT投票ソフトの中では古参のひとつに数えられます。なぜ、自分で作るようになったかは単純です。PAT98のころは人が作った投票ソフトを利用していました。しかし、これがえらく不安定で、レースを変えるだけで動作しなくなることがざらでした。ソフトを購入したはいいものの、使い物にならず、結局最後はPAT98に直接入力していました。
 そんな折、IPATサービスのアナウンスがあり、PATソフトを外部操作するという不確実性が解消されるのであればと思い、投票ソフトを作る決心をしたのが2002年7月のことです。

 正式版リリース後はさまざまな方の要望などを聞き入れる形で、シンプルぱっと1の基本機能が形成されていきました。

シンプルぱっと2を作ったきっかけは?

 シンプルぱっと2を作ったのは、シンプルぱっと1の設計の範疇を超えた要望が多かったからに他なりません。いろいろな方の要望を取り入れていくうちに、システムをシンプルかつ堅牢に保つのが難しくなり、破綻する前に設計そのものを見直す必要性を強く感じました。
 特に、自動運転、投資競馬系の要望は当初の設計では全く考慮してなかった部分なので、その辺のニーズを整理して設計し直す必要性を痛感させられました。

 シンプルぱっと2がCOMでプロパティやメソッドを公開し、スクリプトにより自動運転の機能を実現しているのもこれらの反省に基づいています。

今後の展開

 シンプルぱっと2は少なくても2011年ぐらいまでは現役にしたいと思っています。2011年というのはWindows XP、Vistaのサポート期限を見越した設定だと思ってください。さすがに開発言語が1997年に発表されたものを利用していますので、時代の流れについて行けません。全く新しい開発環境で作り直す必要が出てきます。

 なお、今後もさまざまな方のニーズを聞きながら、競馬の中心的なプラットフォームを担っていけるソフトになれるようにがんばっていこうと思います。
 「シンプルかつ簡単」がシンプルぱっとのコンセプトなので、それを守っていきたいと思います。