ハルウララ引退してなかったのか

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 Yahooのニュースで知ったのだが、デビュー以来113連敗中のハルウララ。引退のニュースが2ヶ月ほど前に出ていたので、てっきり引退したと思っていたが、まだ現役だったのか。

Yahooのソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040916-00000224-kyodo-soci

 しかし、馬主の「安西美穂子」氏と調教師の間で見解の相違があり、もめているようだ。
この件については様々な見解があると思うが、吉田的には馬主の判断の方が正しいと思っている。この件は、「ファンのために来年の3月まで現役でいさせたい」と主張する調教師と、「休みなく走らせているので一端休養させたい」と主張する馬主の意見の対立である。ハルウララは競走成績こそぱっとしないが、高知競馬のアイドルホースであり(マスコミが祭り上げたのだろうが)、CDやお守りなどの関連グッズ、CM出演などの副次的効果の方が大きい。報酬は馬主だけではなく、調教師の方にもいくだろう。

「ファンのため」と主張する調教師には、「金」の臭いがする。

Yahooのニュースによれば、
宗石調教師は会見で「今すぐ安西さんとの預託契約を解除したいと思うほど、感情的になっている」と怒りを隠さず、「ウララが高知競馬で1日も早く走れるよう、ファンの協力をお願いしたい」と訴えた。

 何を考えているんだ? この調教師は。競走馬は馬主の資産であり、調教師の私物ではない。かなり前から調教師と馬主の問題がトリ沙汰されているが、リスクをとっている馬主と、リスクをとらない調教師。その上でこんな勘違いした発言をしている限り、地方競馬しいては競馬界の未来は暗い。
(ちなみに、吉田はサウスニアの1口馬主です。まだデビューしてませんが)

 吉田は「サイレンススズカ」の大ファンだった。あの馬が予後不良になったときには、かなりの精神的なショックを受けたのをいまでも覚えている。宝塚記念でもんどり打つ「ライスシャワー」。ドバイで散った「ホクトベガ」の例を出すまでもなく、競走馬がレースに出ることはリスクを伴う。調教師の役割は、そのリスクをできるだけ少なくし、しかも馬の能力を引き出すことにあると思う。
 ファンは予後不良の診断を下されて、馬運車で運ばれる「ハルウララ」の姿など見たくないはずだ。

これに対して安西氏は
http://www.m-ouchi.com/cgi-bin/topics/mdiary.cgi?file=&id=2

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コメント

ちょっと気になったのでコメントさせていただきます。
ハルウララの馬主は、もともとは高知県の方でした。
現在、馬主の「安西美穂子」氏はハルウララ引退後の余生を守ると言う約束の基に無償でゆっずり受けたと聞いています。
馬主「安西美穂子」氏は譲り受けた後、ハルウララの将来についてたびたび変更していることをお忘れなく。
私的には、現役引退後の余生を見守ると約束した方がついには競争生活にまで口出しをしてきたのかってところです。

投稿者 MIZO : 2004年09月17日 21:23

 なるほど。その辺の情報は抜けていました。
 そのあたりは意図的に記事の内容を伏せている可能性がありますね。事情を知らない人間は私のように受け取る可能性が十分にあると思います。
 ただ、1戦ごとの故障のリスクと金の流れについては、私の記事の通りだと思いますが。

投稿者 吉田章太郎 : 2004年09月19日 09:12

わたしは奇麗事を言うつもりは無いが、このニュースを聞いた時に、中央ならば考えられないし、調教師、競馬組合の勝手さに非常に嫌気が差しました。
総合的に考えて、当然馬は経済活動での「物」としての扱いの位置付けであることは認識しながら、美化しながら、ピエロ役に乗じさせられてるウララを所有している立場になれば、本来どうすべきかが見えてくるはず。競走馬である以上、それを所有しているものの立場になれば、やはり勝たせたいと思うのは当然のこと。と同時に生きものゆえ、愛情も当然抱くもの・・・。高知競馬の情勢を考えると組合側の思惑も分からなくも無い。がしかし、「ウララが負けても負けても健気に頑張っている」・・だなんて、
今流行のギター侍に斬られるぞーーー(^^)
根本を考えるべき!!
だって、馬に主権は無く、常に受動的なんだから。

投稿者 タカロン : 2004年09月22日 01:11

健気かどうかはともかく、主催者側としてはコンスタントに走って欲しいというのはあるでしょうね。
最近、高崎や笠松でまたぞろ廃止の動きが出てますが
高知だっていつ廃止になってもおかしくないと言う状況ですからね。
県が立て直しに積極的だからまだいいようなものの・・・

ところで・・・どこかに書かれていたけど、馬主さんは能力試験のことはちゃんとわかってるんですかね・・・
百戦以上して一回も勝てない馬がいまから能試受けて合格できるのかどうか・・・
あんまりノンビリしすぎると、このままレースに出られずに引退・・・なんてこともありえますからねぇ・・・

投稿者 ねろうるふ : 2004年09月22日 11:09

 この件の問題は、安西氏や宗石調教師の人間性ではなく、8歳の未勝利馬におんぶにだっこしている高知競馬の現状だと思います。3月まで引退をのばしたところで、状況は変わらないでしょう。一番悪いのは、マスコミですね。マスコミがハルウララをこんな形で取り上げなければ、こんな不協和音は起こらなかったでしょうから。
 でも、結局、高知競馬は廃業の可能性を払拭できずにいるわけですが。

 ただ、高知は完全失業率21.8%という残酷な現実がありますから、県に頼り切るのも難しいとは思います。お客あっての競馬ですし。

能力云々はもう駄目でしょう(笑)。100戦以上して駄目なわけですから。

投稿者 吉田章太郎 : 2004年09月22日 13:45

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