自動と手張りの間に横たわるもの

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競馬とFXで自動運転(自動トレード)のシステムを作っています。と言ってもシンプルぱっと2のように自動運転をするための汎用ソフトという意味でなく、あらかじめ決めたルールに基づき、自動的に買い目を作成して投票してくれるソフトです。
自動予想ソフトと言っても良いかもしれません。自動予想ソフトを作っていると、目で見て頭で予想する手法(通常予想)とのギャップが見えてきました。

自動的に買い目を出すには、あらかじめきちんとした条件付けが必要になります。これをシステム競馬(FX等ではシステムトレード)と呼んでいます。

予想プロセス自体をシステム化するには、予想のための各種情報をどのように処理し、意志決定しているかを事細かに定義してやる必要があります。

これが全部自分一人で考えたルールであればさほど大きな問題にはならないのですが、複数の人のアイディアが入っていると定義の問題が多々発生します。
特にそれを感じているのは、FXの自動トレードシステムの開発です。FXのシステムは、パートナーであり師匠でもある人がルールを作っています。この人は正真正銘のプロトレーダーであり、非常に多くの経験を積んでいます。しかし、自分のルールを自動化するという経験ははじめてであり、開発に苦慮しています。

口頭で伝えられるルール自体は非常に簡潔なものなのですが、実際にシステムにしてみると「思ったほどパフォーマンスが出ない。なぜだ?」となるわけです。
つまり、経験が豊富な人ほど、無意識で重視している情報があり、自分のルールをシステム化する際の障壁となるのです。

しかし、競馬なら予想印、FXなら売買エントリーポイント(何円から売り、買い)と言った情報に置き換えられるので、地道にその差を検証していけば差は埋められると考えています。
一番の問題は、その場その場でルールを変更してしまうようなケースであり、こういう場合はそもそも自動化には向かないわけです。
ケースバイケースで戦略を変える場合は、戦略1になるにはこの条件、戦略2になるにはこの条件と、フィルタなどの条件付けが明確になれば実現することは可能です。

自動トレードのソフトウェアは、「株ロボ」のようにロボットに例えられることから、産業用ロボットを作るようなイメージかもしれません。

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