起業のこと

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最近、Blog等を見ていると、やたらと起業を勧める記事などを目にします。若者をやたらとあおっているのは、ChikirinさんのBlogですね。
起業した立場から、このトレンドに考察を加えてみたいと思います。

起業と対極にある言葉が、「社畜」という言葉です。社畜=会社のために身を粉にして働く人、会社の言いなりの人といったネガティブな言葉です。起業をあおっているBlogの背景に、社畜に対するアンチテーゼのようなニオイを感じます。

「脱サラ開業」という言葉に魅力を感じる人は、新しい仕事に対する期待よりも、「今の会社がイヤ」、「上司がイヤ」、「雇用条件がイヤ」といった自己逃避に似た感情があります。すべてがそうだとは言いませんけど。

起業家が起業する理由は、自分の考えた事業のアイディアに魅力を感じ、今の仕事もしくは既存の仕事よりも強い魅力を感じているからです。もしそれが、現在の会社や既存の会社に出来るのであれば、起業とまでは行かなくても、転職で済むわけです。

金持ち父さんの著者として有名なロバートキヨサキは、「起業家の仕事は、問題を解決することだ」と述べています。自分の問題(何かから逃げる)を解決するのは起業家の仕事ではありません。

吉田が起業した動機は、副業でやっていた競馬ソフト開発の方が会社の仕事よりも魅力的に思えたからです。根底には、ユーザーが抱えている問題をソフトウェアで解決していこうという意識が働いていました。

ここで最近の論調に話を戻します。起業を推奨している背景として、

  • 働き方そのものに対する疑問(ワークライフバランスなど)
  • 会社という組織に対する疑問
  • 社畜に対する遠回しな批判

つまり、起業することを推奨する背景として、「働く」というスタイルに対する問題提起があるのではないかと思います。

吉田は基本的なネガティブな起業(○○がイヤだから起業)には批判的です。会社や組織に守られた立場を捨てるには、無謀すぎます。起業、開業すると自分の専門分野だけでなく、税務のこと、営業のこと、サポートなどさまざまな事を一人でこなす必要があります。漫然とサラリーマンをしているだけでは、絶対身に付かないスキルもあります。
独立開業、起業に魅力を感じる人は、きちんと事前準備をした方が良いです。もちろん、自分の能力とビジネスのアイディアにビルゲイツやスティーブジョブスを越えるものを感じているなら、いきなり開業するのも手だと思いますが、あくまでも自己責任で。
(入念な準備をしても当然自己責任ですが)

働き方、ワークスタイル、ライフスタイルについては、別の機会に記事を書いてみたいと思います。

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