宇都宮競馬も廃止

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 地方競馬の崩壊ニュースがまた耳に入ってきた。競馬を開催している自治体が財政難を理由に、地方競馬を廃止するというニュースはいまとなっては珍しくない。長引く不況、娯楽の多様化、中央競馬の一人勝ち、さまざまな理由が重なり、経営が立ちいかなくなる。
 地方競馬は主に平日に開催されているため、ファン層が限られてしまうのは仕方がないことだと思う。しかし、土日に開催した場合、中央競馬と真っ向から勝負をすることになるため、ハナから勝負にならない。
 地方競馬の勝ち組と言われている大井競馬などでは、平日開催を逆に味方につけるため、ナイター開催を施行している。「仕事帰りにビールを飲みながら、競馬はいかが?」というアプローチだ。これは正しいアプローチだと思うが、人口が過密している首都圏ならではの手法だと思う。他の地域ではこの手法は厳しいだろう。

 同じく平日もできるギャンブルとして、「パチンコ」、「パチスロ」がある。こちらは30兆円産業といわれ、その規模は自動車産業を凌ぐ。パチンコをしにきた母親が、車の中で寝かせていた子供を殺したりと、社会問題になるほど中毒性の高いギャンブルである。競馬に比べるといつでも好きな時間にできるため、娯楽としては有利なのだろう。

#吉田はパチンコはほとんどしないが(北の将軍様に貢ぐつもりもないし)

 地方競馬の再編は今後も進行し続けると思われる。この流れを止めることはおそらくできないだろう。競馬の場合、興業にはパチンコとは比べものにならないコストがかかる上、客が落とす金額も少なく(競馬が、100円、200円で十分に遊べるのに対し、パチンコでは最低1000円は必要)、客が気軽にできない。これらを鑑みると、やはり派手なエンターテイメント性が必要になる。となると地方の財源ではなく、やはり中央競馬クラスの資金力はほしい。
 かつてのように鉄火場に戻るのもひとつの手であるが、収入はいまよりも確実に減る。鉄火場の雰囲気になじむ人は、馬が走れば馬券を買うのである。その雰囲気になじめないファン層は、競馬から離れるだろう。

 近い将来、各地の地方競馬が中央に編入される気がしてならない(採算がとれそうなところのみ)。未勝利馬の再ファンド制度などを見る限り、地方競馬は完全にJRAの下請けと化している。

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