Microsoftの海賊版対策

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 PC系ニュースサイトでは、Microsoftの海賊版対策についての記事が連日掲載されている。その内容を要約すると、「海賊版WindowsによるWindowsUpdateの拒絶」に関することだ。海賊版対策をするのはソフトウェアというコピーが容易なライセンスビジネスをしているものにとって、当然の行為だと思う。

 しかし、その一方で同社のセキュリティホール満載のOSが、全世界で稼働しているという事実も見逃せない。たとえば、昨年のニュース記事ではあるが、「これまでにないセキュアなOS」と名をうって、WindowsXP SP2がリリースされた。追加されたファイアウォールなどの機能により(厳密に言うと設定値を変更した)、一部のアプリケーションの動作に支障が出たことは記憶に新しいところ。しかし、そのすぐあとに、WindowsXPやIEでの重大なセキュリティホールが見つかり、緊急対策パッチがいくつもリリースされた。SP2リリース以後にである。
 もちろん、完璧なソフトなんて世の中にないし、稼働数が多いためセキュリティホールが露見しているだけであり、Windowsよりセキュアと言われているLinuxにもセキュリティホールは存在する。

 だから、問題が見つかったら、被害が出る前にパッチをリリースし、OSをよりセキュアにするというのは正しいと考える。だが、今回の決定でWindowsUpdateをしなくなるユーザー層は確実に出てくるだろう。するとそこが苗床となり、世界的なウィルスの猛威に晒される可能性がある。
 たとえば、2003年のSQLスラマーの大流行で、自称IT大国の韓国のネットは完全にダウンした。この時は、日本でもネットワークが重たくなると言う被害が出ている。
 ネットワークは全世界に繋がっており、対岸の火事ではすまされない。コピー天国の韓国とは津島の海底ケーブルで繋がっているのだ。

 同社は正式版Windowsの利用を徹底させるというのがスローガンだが、ライバルを圧力でつぶし、よいソフトを作っている会社を吸収合併し大きくなって市場を寡占している以上、一企業としての利益も大切だが、もっと広い視野に立った戦略を練ってもらいたいものだ。

コメント

この会社は、会社ぐるみでOS、ソフトなど海賊版を会社公認で使用しています。
かなりひどい状況なので何らかの対策が必要かと思います。
私はソフト関連の開発ですが、見逃せません。
http://www.token-osaka.co.jp/#

投稿者 名無し : 2006年02月01日 22:27

こんな場末のBLOGにたれこまれても困ります。
http://www.bsa.or.jp/index.htm

投稿者 吉田章太郎 : 2006年02月03日 08:48

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