IPATオッズに見るJRAの意図

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 週末はシンプルぱっと2のオッズ関連処理を行っていた。単にシンプルぱっとの処理をそのまま持ってくるのではなく、仕様変更に即座に対処でき、かつこれまでの処理でおろそかになっていた曖昧な部分などを見直しながらの作業となったため、思った以上に時間がかかっている。
 オッズのHTML処理のように、基本となる部分は、一度作ってしまうと、よほどのことがない限り見直すことはないので、HTMLファイルの見直しを含めての作業となった。

 その中で気になった点がある。ワイドオッズのHTMLファイルを処理していたときのことであるが、あるデータの切り出しに使っているタグがあるのだが、パラメータの並びが変更されていることに気づいた。IPATオッズのHTMLファイルは当然自動的に生成されるものである。となると、タグの順番などは同じにしておいた方が作る方も楽である(JRAのシステムを構築するサイド)。

 だが、日により意図的に変更された形跡があった。改めて資料用に取得したのは2/5のHTMLファイルである。実際にHTMLファイルの解析用に使っていたのは、1/16のファイルである。しかし、双方のワイドオッズのファイルのタグに違いがあった。どうも、投票ソフト対策にタグの並びを変更しているのではないか? と思っている。タグのパラメータの順番の変更だけなので、ブラウザ上では全く変化がないが、タグの種類を決めうちしていると、読み込まれなくなるオッズも出てくると思われる。
 JRAは投票ソフトを目の敵にしており、いずれ全面禁止に追い込もうという腹づもりなのかも知れない。

 2005年のJRA理事長の挨拶の中に、

電話投票ユーザーは全国で220万人、売り上げは全体の4割を超える
という話があった。全競馬人口は1200万人と言われているので、約20%の人間が、4割もの売り上げを構成している。
 なんらかの投票支援ソフトを利用している人が全体のどの程度の割合になるかは分からないが、冷遇策は今後も静かに進行すると思われる。はたして、IPAT・PAT支援ソフトが消えたあとに、この数字は維持できるのであろうか?

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コメント

私も、JRAは自動投票ソフトを嫌がっているように思います。

BETAUTOの作者も突然公開を止めてしまって、なんらかの、圧力があったのか?って想像してしまうくらい、突然HPまで無くなったように、記憶します。

投稿者 kobakichi : 2005年02月07日 17:07

 自動運転というか、オッズの自動ダウンロードでサーバーがダウンしたりするのがイヤなのでしょう。IPATがはじまった年の有馬記念はJRAのウェブサイトも落ちましたし、当初、全オッズ取得をかけまくるとJRAから電話が掛かってきたそうです(その後アクセスを絞る方向になりましたが)。
 その後、JRA-VANがIPATやJRAのウェブサイトからHTMLを取得するソフトの掲載を禁止しました。これもJRAの指示です(まぁ、子会社なので)。

 BET AUTOの作者は、自動運転ソフトを作るのが本当にイヤになったのではないでしょうか。自動運転ソフトを作ってみると分かりますが、イヤになることはあります(笑)。

投稿者 吉田章太郎 : 2005年02月07日 21:39

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