最大のネックは環境設定かも知れない

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 シンプルぱっと2では、「いかに設定の簡単なソフト」を作るかというがひとつのテーマである。設定が難しいと、いかにソフトの出来がよくても、敷居が高くあまり利用されないソフトになってしまう。
 シンプルぱっとのサポートを通じて経験したのは、みな同じ様なところで躓いていると言うことである。結局、「○○がしたいけどどうすればいいの?」という問いにソフトが答えていないと言うことなのだろう。

 この問題はシンプルぱっとのみならず、すべてのソフトウェアに言えることだ。昨日、コンシューマー向けゲームで使い勝手の研究をする話を取り上げたのは、この辺にも絡んでいる。

 Microsoftはこの問いに対して、メニュバーの表示項目を折りたたむことで答えている。しかし、この試みは失敗といえるだろう。正確な調査結果は出ていないが、折りたたみ式のメニューバーに嫌気がさし、すべてのメニュが表示されるように直してしまっていることも少なくない(吉田の周りはほとんどそうである。初心者が少ないのでサンプルとしてはどうか?)。

 日常的に行う作業についてはともかく、設定についてはあまり考えられていない。Windows3.1から進歩したことと言えば、ウィザードによる対話形式での設定である。今のところ、この方法が一番分かりやすいのかも知れない。
 しかし、ひとたび「環境設定」画面を開くと、結果は同じである。

 競馬ソフトの場合、個人の利用スタイルに合わせたカスタマイズが不可欠であるため、どんな初心者でも設定画面に触れる可能性が高い。特に投票ソフトの場合、そのソフトだけで完結する可能性は低く、他の予想ソフトとの連動が前提となってくる。
 この部分をおろそかにすると、サポートのコストがぐっと跳ね上がるのは経験上得たことである(また、同時にドキュメントを充実させても効果がないことを学んだ……笑)。

 ひとつの答えとして考えているのは、「設定すべき項目を減らすこと」である。設定項目が少なければ、悩む必要はない。しかし、それでは個人のスタイルにあわせたカスタマイズは難しくなる。これについてもいくつか解決策を用意している。
 そのひとつは、はじめに自分のやりたい目的を問い合わせ、それに応じた設定項目しか表示しないという方法である。設定画面の項目を非表示にしたりする手間はかかるが、一定の効果は望めると思う。
 環境設定画面は、どうしてもソフト本来の機能から離れるため、おろそかになりがちである。また、設計者もソフトの機能毎に項目をまとめる癖がついており、ユーザーから見たときに分かりづらいものに陥りやすい。今回のケースはひとつのテストケースになると思われるが、はじめからすべての項目を表示するモードがついていれば、何の問題もないため、手間はかかるがやってみたいと思う。

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