ADSLノイズ対策の結果

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 先日、ADSLのアップグレードについて触れた。速度が思ったほど出なかったため、色々対策をしてみた。本来であれば、ボトルネックとなっている部分のチェックをしてその対策をした方が効果的である。しかし、吉田の環境ではなぜかPingが通らない。Firewallでは設定していないのだが(ルータの方ではじいてたかな?)。
 ノイズ対策は原因別に切り分け、次の中から行った。

(1)ラインに乗るノイズ

 ADSLは高周波数帯域を使った通信である。そのため、信号が非常に劣化しやすい特徴がある。特にスプリッタで音声信号とデータ信号を分離したあとは、減衰が大きい。この部分はスプリッタからADSLモデムに繋がる部分である。もともと30cm程度の短い線で繋がっているのだが、ここにエレコム製のシールドをかぶせた。これにより、下りで4.8Mbps→5.2Mbpsの増速が見られた。
 なお、ノイズチューブを壁モジュラージャック−スプリッタ間に施行すると、かえって速度が落ちるのでやめた方が良い。どうしてもやってみるなら、試してみるのも良いと思うが(というか、試してみた)。

(2)通信線の分離

 ついつい他の線と束ねてしまうのだが、壁にあるモジュラージャックからスプリッタ間の配線を束ねたモールをほどき、電話線だけを独立させてみた。もともと1m以下の短い線を使っているので、これは特に影響がなかった。一緒に束ねていたのも、電源ラインではなく、電話線とLANケーブルだったこともある。
 電源ラインであれば、電源からの誘導ノイズの影響を受けただろうが、はじめから分けていたので効果なし。

(3)MTUとRWinの調整

 Windows2000以降のOSは、ブロードバンドに最適化されているため、特にいじる必要はない。しかし、1.5Mbpsのサービスを利用するときに、Flet's ADSLに最適な値であるMTU=1454に設定していた。MTUについては各種解説サイトに譲るが、このサイトでは1448が経験的に最も効率的なパフォーマンスが得られると書かれていたので、それに調整し直した。本来であれば、Pingコマンドで調整するのがベストなのだが、Pingが通らない状況では仕方がない。
 この調整もほとんど誤差程度にしか改善は見られなかった。

(4)リンクモードの変更

 1.5Mbpsのサービスしか使っていなかったので、モデム上でリンクモードが変更できるようになっていたことには知らなかった。吉田の場合、MV IIIというモデムを利用しているが、はじめのセットアップでは自動設定にしていた。しかし、再度確認してみると、最もパフォーマンスが悪いAnnex Cでリンクされて居ることに気づいた。
 MV IIIはルータ機能も備えており、ブラウザで設定できるのだが、無線LANアクセスをするため、これまで使っていたSuper Opt-Airをルータとして利用し、モデムはその外側に接続していた。モデムはClass CのLANのアドレスとしてアクセスするため、直付けしないとアクセスできなかったため、チェックをしていなかった。
 吉田の環境下で最も下りと上りのバランスがとれていたのは、「G.dmt.Annex I」である。これに設定することでパフォーマンス(上り)は大幅に改善された。

SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2005年3月30日水曜日 01時14分46秒
下り(ISP→PC): 4.55Mbps
上り(PC→ISP): 884kbps

 リンクスピードとのかねあいで、このあたりで落ち着きそうである。できればアースをとるところまで行い、最終的な速度をチェックしてみたい。

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