古いソフトのメンテ

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 競馬三昧は、前身のClub Yanniesから数えると丸6年経過している。この中でいくつものコンテンツが生まれては消えていった。ずっと続いているコンテンツに「開催情報」がある。開催情報は週ごとの馬場差の推移と、傾向の短評を載せているものである。
 この管理には自作のソフトを利用している。

 古いソフトであるから、当然いろいろな所に不都合な箇所もある。最近、Windows2000からWindowsXPに乗り換える際、ハードディスクのパーティションを変更した。OSとデータ領域を完全に分けるためである。これまでデータはCドライブに保存していたのだが、Dドライブに移動になった。このせいか、いろいろな所に不都合が生じるようになった。

 開催情報管理ソフトもその中のひとつである。馬場指数とコースなどの情報を保存するデータベースを内部に持っているのだが、ドライブを移動したため正しいレコードに記録されなくなってしまった。先週は飛んでしまったレコードを修復するコードを書くために時間を費やし、今週はレコードの不整合を是正するコードを書いた。ソフトのメンテを行って、ようやくウェブサイトの更新ができるようになった。

 ソフトウェアのコードというのは、自分が思っているよりも長く稼働するもので、プラットフォームが健在であればいつまでも残る。2000年問題の時も2,30年以上前に書いたコードが問題となり、各社がその対応に当たった。Vectorなどのダウンロードサイトをみても、1995年に作られたソフトが登録されている。10年前にWindows95が登場し、その後32ビットプラットフォームとしてWindowsが使われ続けた結果、これだけ長い期間ソフトが生き残っている。次の改革期は64ビット版Windowsが本格的に使われるようになってからだ。
 ただし、当初は互換性が重視されるだろうから、ヘタをするとあと10年は今のコードが生き残ってしまう可能性がある。

 本来であれば定期的にコードのメンテナンスを行わなければならないが、稼働しているソフトウェアに誰も手を入れたがらない。特に個人的に使っているツール類はその傾向が強い。
 古いコードとはいえ、ソースコードが残っていればメンテナンスはできるが、大きな問題がある。数年の月日が流れる間、遊んでいなければ自分自身の技術力もアップするし、スタイルも変わってくる。その結果、コードを見てもどこに何が書いてあるかが全く把握できないことがある。先週から行っている開催情報管理ソフトもその域に達していた。
 蜘蛛の巣がかかっているようなコードを引きずりだし、メンテするのは非常に骨が折れる。その時に行った設計情報はきれいさっぱり忘れ去られているからだ。

 公開しているソフトもいつか同じ状態になるのではないかと危惧している。設計情報はWikiなどにすぐその場で記述するようにしているが、やはり不安である。

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