パソコンの保守管理作業

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 人々の生活を変えるものとして、パソコンとネットが大きな役割を果たしていると考えている。 TVなどの家電も確かに生活のなかに浸透し、今では「なければ困る」ものから「あって当たり前」の存在になっている。
 パソコンと家電の最大の違いは、その目的である。家電はTVならTV番組を受信する、洗濯機なら洗濯をする、 冷蔵庫は食品を冷やすといったひとつの目的に利用されるが、パソコンの場合その目的は非常に多岐にわたる。
 しかし、汎用性の高さ故、家電ほど手軽ではなく、また壊れやすいのもパソコンの欠点である。

 昨日まで普通に動いていたパソコンが、いきなり動かなくなることである。 その原因はハード的なことからソフト的なことまで多岐にわたるが、同じ症状でも人により原因も異なり、問題解決には経験を要する。

 たとえば、ソフト的な要因。最近のOSは、セキュリティホールなどを埋めるため、 アップデートパッチを自動的に収集してインストールするように設計されている(WindowsXP SP2など)。また、 アンチウィルスソフトも最新パターンを自動更新する。自分でソフトをインストールしなくても、常にOSの中身は変化している。 これらの変化が原因で、ある日突然レジストリ上のデータに不整合を起こし、昨日まで動いていたソフトが動かなくなることがある。

 ハード的な要因としては、発熱が原因で部品の寿命(主にアルミ電解コンデンサ)が来ることもあるし、 バルクメモリなどを使用していれば、ある日突然メモリエラーが多発することもある。電源自身も寿命があるため、起動ができなくなったり、 パソコンを動作させるのに必要な電圧、電流が維持できなくなることもある。

 ある日突然やってくる不具合に対処するには、日頃からデータのバックアップを行い、不測の事態に備える必要がある。 パソコンの機械そのものよりも、そこに蓄積されたデータの方が遙かに高い価値を持っているからである。
 また、常時電源を入れっぱなしにしている人は、次の点に注意した方が良い。

  1. 定期的にケースを開け、埃を取り除く
  2. BartPEなどCD-ROMで起動できるOSを準備しておく
  3. マザーボード基板上のアルミ電解コンデンサを観察し、液漏れやふくらみがないことを確認する
  4. ファンがきちんと回転することを確認する(ファンにも寿命があり、音がうるさくなるなどの前兆がある)
  5. 電源を落とした直後のケース内の温度を測り、HDDなどが異常に発熱していないかを確認する
  6. たまにCPUやケース内温度をSpeedFanなどのソフトで監視する(特に夏場は必須)
  7. あまり使っていないデータはDVDやCD-Rにバックアップをとる
  8. 頻繁に使っているデータは、LAN上にある別にPCにコピーをとる(できれば毎日)
  9. 何物にも代え難いデータを持っている人は、RAIDシステムの導入を検討する

 これらを実施していても、突然パソコンが動かなくなることがある。現在の吉田がそれである(笑)。 昨日まで元気に動いていたメインPCであるが、今朝電源が切れており、入らなくなってしまった。ハード的な要因なので、 予備電源への交換などを実施して原因を探ってみるつもりだが、不測の事態というのは突然やってくるものである。 こういうときにあわてないように、日頃からバックアップなどを心がけたい。

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