宝塚記念回顧
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宝塚記念が終了し、ようやく春シーズンの終わりが来た。単勝1.9倍に推されたタップダンスシチーは結局7着に終り、 春のグランプリを制したのは4歳牝馬「スイープトウショウ」であった。グランプリといえば、JRAがなにかと演出を試みるレース。 最もドラマが多いのはやはり暮れの有馬記念である。春のグランプリはどちらかと言えば、夏の前哨戦といった印象だ。
今回の演出のテーマは「世代交代」であったわけだ。結局、
ゼンノロブロイもタップダンスシチーもこれからのJRAを引っ張っていく馬ではなく、そろそろ引退の声が聞こえる馬である。
ゼンノロブロイについては、昨年の秋に大炸裂した。タップダンスシチーはといえば、
2003年のJapanCupねらい打ちからはじまり2004年までの活躍が目についた馬である。
同じように前年大活躍を見せて、翌年ぱっとしない馬をあげればきりがないが、テイエムオペラオーもこのタイプであった。競馬をするものは、
常に世代を意識しなければならないと改めて反省。
昔のように結果分析までをするつもりはないが、今回は佐藤哲が大事に乗りすぎたのではないかと思っている。 タップダンスシチーは控えての競馬もできるが、ここ一番では思い切った逃げを打っていた。今回は4-3-2-1とマクリの競馬。 去年の宝塚記念の時は3-3-1-1と同じくマクリだが、3角で先頭に立つのと、4角で先頭に立つのでは意味合いも違ってくる。 まぁ8歳馬なので仕方がないとの見方もできるが、前哨戦の金鯱賞は万全だっただけに疑問の残るヘタれっぷりである。
勝ったスイープトウショウは安田記念2着に続いての混合G1での健闘と言うことになる。マイルまでは牝馬でも克服できるが、 2000m以上はなかなか牡馬を上回るまでは厳しいので、率直にこの馬のパフォーマンスをほめたい。オークス2着、 秋華賞優勝のタイトルは伊達ではない。
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