ソフトウェアのメンテナンスと環境構築

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先週と今週は、バタバタとして忙しい日々でした。先週は大阪からFXの師匠が上京し、いっしょに金融監督庁におもむき、投資顧問助言業の面談をうけてきました。その後、毎日のように飲みあるき、死にそうになりながら週があけます。
シンドロームのほうで、新しいバージョンでCTの表示がおかしくなるとの報告があったので、その対策のつづきをしました。長時間におよぶ検証の結果、なんとか対策はできたと思います。

すでに書いているように、吉田は7/16に新しいパソコンを買い、環境の再構築をしてきました。Windows7 64ビットに移行している最中、よく使うわりにメンテナンスがあまいソフトがあることに気づきました

今回はソフトウェアのメンテナンスと環境構築のお話です。

■動かなくなったソフトウェア

64ビット環境移行時に自作ソフトが動作しなくなりました。正確にいうと、EveryDBという競馬データベースが64ビット環境で動かなくなり、そのDBを利用していた検証およびデータ作成ソフトが動作しなくなったのです。このソフトの名前をKaisaiInfoとします。

KaisaiInfoは現在使っているソフトのなかで、最もふるく、そして最も使用歴が長いソフトです。ときどき改修は入れていますが、基本設計は古いままで、VB6で作られています。VB6は管理者権限で動作させれば、Windows7 64ビットでも問題なく動作しますが、開発環境が古いということは、それだけ新しく作ったクラスライブラリが使えなくなるということです。新しいクラスライブラリは、FXやシンドローム、ドリーム競馬EXで使われています。
古いソフトを使うということは、すでに解決済みの問題がそのソフトでは発生する可能性があると言えます。

毎週必ず1回はメンテナンスのために動かし、各種データを自動作成させるソフトが古い設計のまま動きつづける。ソフトウェアの世界ではよくみられる光景ですが、これを放置するとそのツケを一気に支払わされることになります

古い話ですが、2000年問題のソフトウェアの話も根本はおなじです。

■将来のための投資と環境構築

自分が使っている環境がどこまで使えるかはわかりません。将来的にはすべてクラウドコンピューティングでなんとかなるかもしれませんが、ネットに依存したiPhoneの体たらくを見ていると、回線の問題が解決するにはまだまだ時間がかかると思います。

あと10年は間違いなくWindows PCの時代が続き、20年以上は引きつづき利用できると思います。つまり、Windowsベースの環境構築を当面続ける必要があります。

ソフトウェアはハードウェアが健在であれば、何十年も現役で使い続けることができます。しかし、ハードウェアには寿命があり、パソコンであれば3年~5年で切り替える必要があります。この時、前とおなじ環境にはなりません(特にWindowsは!)

将来のための投資と環境構築を考えるなら、ソフトウェアが正常に動作するときに、次の状況を考えて移行のための下地を作らなければなりません。

(1) その時にスタンダードとなっている開発環境を選択する
(2) ソフトを単に移植するのではなく、設計レベルで見直す
(3) そのソフトが利用している外部ソフトの寿命を考慮する

もろもろあります。吉田は他人が作っているソフトを使うことで、その部分の労力を省略できるのであれば、積極的に利用したいタチですが、KaisaiInfoのように重要度の高いソフトウェアの場合は、その考えを変えたほうがいいと思いました。

 

KaisaiInfoは、スピード指数の作成、シンドローム等の業務データの作成、検証作業、馬場指数のメンテナンスなど吉田の競馬の根幹を支えています。吉田が競馬を続ける限り、このソフトは生かしておく必要があるのです。

KaisaiInfoのライフサイクルはいくつでしょうか? すでに10年は使っているので、今後10年、20年と使い続けられるはずです。そこにメンテナンスが保証されてない第3者のソフトウェアが入るのは論外です。

EveryDBによって助けられた側面もあります。なにせ、データベースの管理という面倒な一面を肩代わりしてくれたのですから。このソフトを見つけたときは感激し、当時シェアウェアだった同ソフトのライセンス料支払いの第一号になりました。3150円でしたが、1万円を振り込みました。
実際、Windows7 64ビットに移行するまで、よく仕事をしてくれたと思います。通常であれば、いままでありがとう! 今度はべつのソフトを探すわとなるのですが、吉田にとって基幹業務を支えていたソフトなのでそうはいきませんでした。

 

現在ユーザーとして使い続けることと、将来のためにメンテナンスしていくことは別物です。パソコンの性能が上がり、PCに任せる仕事もどんどん増えていってます。特に中小企業の場合は、パソコンへの依存率は高くなっていくことでしょう。
しかし、現在の環境が使えなくなるということは、念頭におくべきです。クラウドサービスを利用しているばあいも同様で、サービス提供業者が倒産すれば利用できなくなります。

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コメント

ご無沙汰しております。

確かに自分にとって非常に有益なソフトに関しては、
金額云々ですよね!
とは言っても、私もシンプルぱっと購入した時、
ぴったりの金額をお支払い致しましたけど(笑

今はドリームオッズに変わってしまいましたが、
最近、IPATオッズデータを使用するソフトが無いです。
10年以上使用しているSDHF、PATODZ98、
今は使っていませんが、BET AUTO2、
この3つのソフトが無ければ、
競馬辞めていたかもしれません。

おっと忘れていませんよ。もちろん、おっず道楽、
シンプルぱっと、シンプルぱっと2もしかりです。

PATオッズの出力が出来る、
シンプルぱっと2orおっず道楽のどちらかは、
吉田様に祈る思いで継続して頂きたいと思っております。

残暑厳しいですが、お体に気を付けてお仕事頑張ってください。


投稿者 村 : 2011年08月20日 06:08

コメントありがとうございます。
IPATオッズはやはり廃れていく運命だと思います。
3連単以降の馬券にも対応してないみたいですし(Win5対応版
があるなら勉強不足ですが)。

シンプルぱっと2を継続させる正式期限は2012年12月としていますが、
村さんのように継続使用している方もいますので、可能な限り続けて
いきたいと思います。

投稿者 吉田章太郎 : 2011年08月20日 09:09

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