タイム理論の1秒の重みを考える

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 吉田は訳あって予想ロジックの開発を行っているのですが、その中のひとつに、 スピード指数に変わるタイム理論を構築するというのがあります。スピード指数も良いと思いますが、 やはりどうせロジックを作るならタイム系指数も自作せねばと思って、奮闘してます。

 ここでタイトルの議題に移るのですが、A.ベイヤーも西田氏も、異なる距離、 異なるコースのタイムを比較するためにスピード指数を考えたのですが、その中に距離指数(距離補正)というのがあります。
 これは、1200m戦と2000m戦では、同じ1秒でもその価値が違うのではないか? と言うところに端を発しています。

 1秒の重みについてA.ベイヤーは次のように述べてます。

シェルドンはわりに簡単な計算をして、異なる距離での0秒2の重みを比較しようとした。 1200mを1分13秒0で走破した馬について考えてみる。1分13秒0は73秒0だが、これを0秒2を単位として表すと、 0秒2×365になる。つまり、0秒2は全体の1/365で、0.28%だ。

引用:「勝ち馬を探せ!!」 アンドリュー・ベイヤー著 メタモル出版

 つまり、基準となる0.2秒が、走破タイムにしめるシェアで表しています。ちなみによく誤解されますが、 1秒の重みについて言及したのはA.ベイヤーではなく、友人のシェルドンです。

 西田式スピードの距離指数は以下のように定義されてます。

距離指数=1/基準タイム

 これもシェアと同じ考え方です。A.ベイヤーは0.2秒単位ですが、西田式スピード指数では0.1秒単位です。 単位時間を合わせて同じ時間を利用すれば、両者は同じ事を指しています(西田式スピード指数は、 基本的にA.ベイヤーの影響を受けてるので当然ですが)。

 さて、吉田が考えた距離補正はと言うと、1600mを基準にした距離の比率です。

距離補正=1600/当該距離

となります。つまり、1600mなら距離補正が1.0になるように設定してあります。1600mを基準にしたのは、 各コースの特性をつかむときに、基準タイムを秒速で比較したときに見事に一致したからです。

 秒速による比較

 ここからが吉田がおもしろいと感じた部分ですが、手元にある基準タイムから西田式の距離指数を計算し、 距離の比率から求めた距離補正と比較してみました。

 

距離

距離指数

距離比

距離比-平均

1000

1.68

1.60

-0.08

1100

1.36

1.45

0.09

1200

1.41

1.33

-0.07

1300

1.25

1.23

-0.02

1400

1.18

1.14

-0.04

1500

1.11

1.07

-0.04

1600

1.04

1.00

-0.04

1700

0.94

0.94

0.00

1800

0.90

0.89

-0.01

1900

0.80

0.84

0.04

2000

0.81

0.80

-0.01

2100

0.75

0.76

0.01

2200

0.74

0.73

-0.01

2300

0.68

0.70

0.01

2400

0.65

0.67

0.02

2500

0.64

0.64

0.00

2600

0.61

0.62

0.00

2700

 

0.59

 

2800

 

0.57

 

2900

 

0.55

 

3000

0.53

0.53

0.00

3200

0.51

0.50

-0.01

3400

0.47

0.47

0.00

3600

0.44

0.44

0.01

 

1000mと1200mに比較的大きな誤差が出てますが、ほとんど距離の比率とスピード指数の1秒の重みが一致したのです。 もっと大きな差が出るのではないかと思っていただけに、吉田にとっては大きな発見でした。

A.ベイヤーも西田式も距離補正については、タイムから計算してますので、 ここまで一致しているなら吉田はブレが少ない距離比を採用した方が正しいと思っています。

 

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