常勝と無敗

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 無敗の4冠に挑んだディープインパクトは、ハーツクライの鋭い伸びに負け2着に終りました。敗戦後、鞍上の武豊は 「いつもより伸びなかった」とコメントしています。
 実際、吉田もレースを見ていて、4角から直線にかけての武の位置取りは悪くなかったと思います。武もこれが初めての騎乗ではないので、 ディープインパクトの伸びがどの程度かはきちんと把握していたでしょう。

 ディープインパクトは11-10-8-6の位置取りで進み、上がり3Fを34.6でまとめています。 ちなみに上がり34.6というのはこのレースで最も速い足を使っていることになります。しかし、勝ったハーツクライは3-4-4-3で進み、 ラストを35.0であがっています。その差0.4秒。これが明暗を分けました。

 有馬記念の上位馬を見てみると、上位に来ている馬は4角で3番手以内につけています。また、 タップダンスシチーがペースを作りましたが、比較的緩いペースですすみ、先行馬に余力があったこともあげられます。そう考えると、 道中のペースからもっと早めに仕掛けても良かったかも知れませんが、11-10-8-6なら十分な位置取りといえます。

 吉田はハーツクライは、ジャパンカップの疲労があるのではないかと心配し、評価を落しました。しかし、 そんな不安をはねのける解消をみると、やはりジャパンカップ2着の実績は伊達ではありませんね。

 なにかと過去の三冠馬と比較されてきたディープインパクトですが、ここではじめて土を付けられました。「無敗」 というタイトルこそは逃しましたが、吉田は「常勝」のタイトルはまだねらえると思います。 何を持って勝ちとするかは判断の分かれるところですが、競馬はただのレースではなく、ギャンブルという側面を持っているため、 連に絡むというのがひとつのポイントだと思っています。

 ディープインパクトがただの強い馬に成り下がるか、それとも21世紀を代表する名馬となるかは今後の一戦一戦にかかっています。

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コメント

有馬記念の前日、ディープインパクトの2着を予言していた人が居ります。
そして、ディープは3歳で引退とも。
毎年、有馬記念の時だけ投稿されるのですが、その内容には驚嘆しています。
ご参考まで。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=SP&action=m&board=1834851&tid=a55a5a4a5sfia4dfbgbd89ga1aabbea4o1sn84ja4a4a4bfa4a4a1a3&sid=1834851&mid=22829

投稿者 たま : 2005年12月27日 18:19

いわゆる番組論系のサイン読みですか。
サイン系は確かに時として鋭い読みがありますね。
有馬記念の前にサイン派(Not 番組系)の女性と話をしましたが、こちらはディープが勝つシナリオを語っていました。

当たるも八卦。当たらぬも八卦。何を信じるかはその人次第です。吉田は有馬記念だけをターゲットとした馬券術
ではないので、当たったりはずれたりの繰り返しです。

#オッズ分析でリンカーンを拾ったのですが、ハーツクライを買わなかったのは、ご愛敬ですね(笑)。

投稿者 吉田章太郎 : 2005年12月29日 13:08

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