Acronics True Imageで作るバックアップ体制

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 パソコンの中で最も高価なものは、日々HDDに蓄積されていくデータです。HDD単体は1万円前後で購入できますが、 そこに蓄積されたデータはものによっては数十倍、数百倍の価値を持ちます。
 昨日まであたりまえのように動いていたパソコンが突然動かなくなる。実際にこういう事例は、吉田が体験した例だけでも数多く存在します。

 PCが突然起動しなくなる、あるいはHDDがアクセスできなくなる理由はいくつかあります。

  • ウィルスなど悪意のあるプログラムによる攻撃
  • ファイルシステムの突然の破損
  • ハードディスクの物理的損傷
  • ハードディスクの寿命

 吉田もたまに相談される事があるのですが、読めなくなったHDDからデータをサルベージするのは大変です。 特にHDDの物理的損傷などが伴っていると、致命的です。HDDのデータを復旧させるサービスを利用すると、10万以上の費用がかかります。

 こうした不測への対処方法として昔から言われているのが、HDDのバックアップです。しかし、 同時にHDDのバックアップは面倒なものです。HDD内のデータは年々肥大化しており、 CD-RやDVD-Rなどの光学メディアの容量では足りないことが多々あります。
 加えて、バックアップに時間がかかることから、月に一度実施すれば良い方だと思います(一ヶ月のバックアップだと、 日々更新されているデータは救えません)。

 こまめなバックアップが必要な場合、自動処理が前提となります。過去の記事で紹介したとおり、 吉田はWindowsのタスク機能とRealSyncというコピーソフトを使って、自動バックアップを実施しています。 この方法は意外に効果的で、一日前のデータが別のPCのHDDにコピーされています。

 しかし、問題は世代管理ができない点です。もし、 知らない間にデータを損傷するような事態があった場合(例えばウィルスに感染された、バックアップがとられた後、 誤操作でデータを消した事に気づいた)、元のデータを復元するのは難しいと思います。

 そこで、昨年の11月からAcronics True Imageというソフトを導入し、 データのバックアップを実施するようにしました。データの保存先はバックアップ用に増設したHDDです。True Imageにはデータ領域を保護するセキュリティ機能があり、バックアップドライブは全域をセキュリティ領域としています。 セキュリティ領域はOSに認識されないため、ウィルスなどから完全に保護されます。
 また、自動バックアップ機能で、所定の時間になったときにバックアップをとらせています。 2回目以降のバックアップは差分バックアップになるので、HDD領域をそれほど使いません。 ちなみに40GB程度のデータを毎日バックアップさせていますが、2ヶ月で50GB程度しか使っていません。

 これまではRAIDでデータの保護をしていましたが、True Imageによるバックアップの方が、 世代管理ができる分優れていると実感しています(1秒たりともデータをロスしてはいけないサーバーのような用途は、 手放しでRAIDに軍配が上がります)。

 True Imageは機能を限定した廉価版がソースネクストから1980円で発売されているので、 バックアップを苦痛に感じている方はお試しあれ。

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コメント

バックアップに成功とでていたので安心していた。
Cドライブを復旧させたくなったとき、ブータブルディスクで復旧を行うとイメージが損傷していますといわれ、Cドライブのパーティーションごとご臨終に・・・。

私はそうなりました。
そうなる前に一度正しくイメージが作成されているか確かめておいたほうがよいかもしれませんよ。

投稿者 匿名 : 2007年07月01日 22:34

増分バックアップ分はアウチになったことがあります。
イメージのベリファイもついていますので、定期的にチェックはしてますけど。

データをどう保護していくかはその人自身がポリシーを持って決めていくしかありません。吉田の場合は、上記に加えて、ネットワークに分散保存したり、DVD-RAMに定期的にバックアップを行うようにしています。

Acronics TrueImageはバックアップ先をHDDにしているので、HDDの物理的損傷や熱ストレスなどの問題を抱えています(それでも下手なRAIDよりマシという結論ですが)。

投稿者 吉田章太郎 : 2007年07月03日 09:41

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