冬競馬攻略?

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 およそ1月〓3月の冬競馬というのは普段と違った雰囲気を持っています。 同じく7月〓8月の夏競馬も春と秋とはまったく様相が違います。
 冬競馬の特徴は、秋から使ってきた馬が引き続き出走するも、シーズンが変わったためか成績が落ちたり、 明け8歳以上の高齢馬が活躍したりとまか不思議な現象が続きます。また、明け3歳馬にしてみれば、 春のクラシックシーズンを迎えるための大切な準備期間であったりします。

 プレシーズンである3歳戦はおいておいて、古馬の冬競馬が独特だという理由をあげましょう。

  1. 冬だけを得意とする馬がいる
  2. ダート戦が多くなる(2月にはG1がある)
  3. G1などの大きなレースへのステップではなく、単発で終るレースが多くなる
  4. 別定戦の条件が格別定から賞金別定に切り替わる

 (1)のある季節を得意とする馬は、冬に限ったことではないです。夏にも存在します。こういう馬は、 過去の成績を丁寧に調べれば容易に見つかるのでそれほど問題にはなりません。

 (2)は冬場は芝が育ちにくいため、ダート戦の比率を高め、芝の保護に努めています。 メインレースや特別戦は芝のレースが組まれていますので、あるクラス以上であれば問題にはなりません。しかし、 下級条件の芝のレースは極端に少なくなるため、ローテーションに狂いが生じる可能性はあります。

 (3)この時期の重賞レースを見れば分かりますが、あまり大きなレースに連動しません。 フェブラリーSが組まれているダートにはステップレースが存在しますが、 近年は地方交流レースの比重の方が高くなっているようです(大井大賞典、川崎記念など)。
 芝に至っては、3月になるまでG1に絡むようなレースはほとんどありません(高松宮記念のステップレースはありますが)。

 (4)吉田が思うに、これが一番の原因だと思っています。(3)の単発レースが多いと言うのにも絡みますが、 番組をおもしろくするためにJRAが仕掛けるとすると、ハンデ戦にして波乱の置きやすい状況を演出します。実際、 斤量によるレースの演出は良く行われており、別定戦の斤量はあまり着目されないため、いじっていてもあまり気づかないことが多いです。

 別定戦はレースにより斤量の規定が変わります。この時、過去の実績を元に斤量がつけられます。別定戦の斤量には「格別定」 「賞金別定」の2種類があり、性質が大きく変わります。

●格別定:

  • 重賞などの戦績によって、何kg増などが決まる
  • G1に出てくるような馬に有利な斤量がつく

●賞金別定:

  • 純粋に獲得賞金によって、負担重量が決まる
  • 重賞の常連馬には厳しい斤量がつく

 秋に活躍した馬は、格別定戦を戦ってきています。JRAもG1レースに繋がるようなステップを用意したのに、 実力馬が力を発揮できないのでは困るからです。当然、格別定戦で好成績を残せばスピード指数や過去の実績から、 人気サイドに支持されることが多くなります。
 しかし、冬競馬は賞金別定に変わります。これにより秋に好成績を残した馬は厳しい負担重量をしょわされます。 1頭だけ59kgとかをしょわされているのもこのシーズンならではの光景です。斤量をものともせず勝つ馬もいますが、 重すぎる斤量に足下をすくわれ、波乱になるレースも少なくありません。過去の実績が、 必ずしも好成績とは言えない馬がよく走る理由がここにあります。

 

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