100Mbps独り占め 神話崩壊

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 今年に入って各ISPがさまざまな規制を打ち出してきています。少なくともこのサイトをご覧の方は、どこかのISPと契約し、 インターネットに接続していることと思います。これまでの規制はどちらかと言えば、 Winnyなどのファイル交換ソフトをねらい打ちした規制でした。
 しかし、ここへ来て、転送量を規制するISPが目立ってきています。

 これまでは、Winnyなどの違法性を盾に規制を正当化してきたISPですが、 本音を言えばP2Pアプリケーションが利用する回線帯域が大きすぎるため、ISPに対するコスト負担が問題になっていることが原因です。

 転送量制限は上り回線帯域を規制するものと、上りも下りも規制するものの2種類があります。上り帯域の規制は、 上りも下りも等しく消費するP2Pアプリケーションをねらい打ちしたものと見ていいでしょう。ウェブブラウズやメールを主に使っている場合、 上り帯域はほとんど消費しません。このような使い方をする場合は、上りと下りの回線速度が非対称のADSLで十分に対応できます。

 一方、自宅でサーバーを立ち上げていたり、スカイプやメッセンジャーなどのP2Pアプリケーションを利用している場合は、 上り回線も必要になります。
 P2Pアプリケーションもそうですが、GyaoYouTubeなどの動画配信サイトの登場により、 合法的なトラフィックの増加が予測されます。また、CS放送や地方競馬などのオンデマンド放送もあります。

 今後もどんどん通信回線を消費するようなアプリケーションやサービスが増えることでしょう。その時、 ISPはどのような対応をとるのでしょうか?

 やはりすべてのISPで上下回線の規制が敷かれるのでしょうか? その可能性は否定できません。 ISPが想定していたネット利用とは、ウェブサーフィンとメール、Windows Update程度なのでしょう。 将来のトラフィック増加を見越さず、JAROに訴えられるギリギリのCMを作ってきたツケがここへ来て出ています。
 もし、ISPが時代の変化に対応するなら、何らかの規制やサービスの見直しが必要になるでしょう。吉田もそれは避けられないと思いますが、 ISPの手口はこそくすぎます。どのような規制を敷いているかをすべてオープンにしていない上、 最低契約期間を決めているISPが多すぎます。また、自分の用途に合わせたサービスメニュもほとんどありません。帯域が必要な人には、 それなりのメニュを用意すればよいでしょう。大した企業努力もせずに、闇雲に規制をかけようとするISPには自助努力を促したいところです。

某大手のADSLコースの料金表です

A  3962円〓  下り最大50.5Mbps
B  3038円〓  下り最大3Mbps
C  1988円〓  下り最大960kbps

さて、メールとウェブブラウズがメインのライトユーザーに1988円の負担は安いのかどうか。

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