ディープインパクト凱旋門賞に挑戦

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 既にご存じの方も多いと思いますが、昨年の3冠馬で、天皇賞・春を制した「ディープインパクト」は、 宝塚記念の後に凱旋門賞に挑戦するとのことです。是非がんばってもらいたいですね。

 さて、陣営が熟考したと思われるローテーションですが、宝塚記念を挟むことには異論があります。 宝塚記念は春のグランプリに位置づけられていますが、6月の終わりから7月にかけて開催されるこのレースは、 どちらかと言えばおまけのような印象があります。その理由は…

  • 他とあまり関連性のないローテーション
  • 2200mと非根幹距離のレース(根幹距離とは1200m、1600m、2000m、2400m、3000m)
  • シーズンオフに限りなく近い開催日程
  • 勝ち馬はこれまでG1に縁のなかった馬が多い
  • その後の成績があまり芳しくない馬が多い

このレースのステップレースと言えば、金鯱賞(2000m)が有名です。その他に天皇賞・ 春(3200m)や安田記念(1600m)からの参戦もありますが、ステップと言うには距離体系がずれすぎています。しかも、 同レースを勝った馬がどうどうと来るのではなく、2着の馬が絡みやすいのもポイントです。

ここ5年の勝ち馬を見ると

2005年 「スイープトウショウ」 前走:安田記念  2着
2004年 「タップダンスシチー」 前走:金鯱賞   1着
2003年 「ヒシミラクル」     前走:天皇賞・春 1着
2002年 「ダンツフレーム」   前走:安田記念  2着
2001年 「メイショウドトウ」   前走:天皇賞・春 2着
2000年 「テイエムオペラオー」 前走:天皇賞・春 1着

おまけで2000年のテイエムオペラオーも加えてみました(この時はG1連勝中)。テイエムオペラオーとスイープトウショウを除くと、 その後の成績はあまり芳しくありません。

 つまり、宝塚記念はG1ではありますが、あまり重要度は高くありません。宝塚記念→凱旋門賞というステップは、 2004年にタップダンスシチーが踏んでいますが、17着と大敗。その後、有馬記念で2着に入り面目を保っていますが。

 ディープインパクトはこれまで有馬記念で2着に破れた以外は、無敗です。 競馬ファンならこの馬がむげに敗れる姿など見たくはないものです。
 一方、凱旋門賞は世界最高峰の芝のレースと言うこともあり、レベルも格も相当に高く、 1999年にエルコンドルパサーがマークした2着が日本調教馬再先着です。エルコンドルパサーは前年のジャパンカップの覇者であり、 それまでに負けた馬はあのサイレンススズカ(1998年毎日王冠)だけでした。
 そのエルコンドルパサーも凱旋門賞に勝つために、早くから海外に遠征し、G1をふくむ現地のレースで足馴らしをしてました。 これほどの準備をしても2着だったのは事実です。

 ディープインパクトが本気で凱旋門賞を狙うなら、タップダンスシチーと同じローテーションではなく、 現地でもう1戦交えるべきかと思います。ディープインパクトが故障するのはいやですが、 同様に無様な負け方をするのもイヤだと思っているファンも多いのではないでしょうか?
 あなたはどう思いますか?

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トラックバック時刻: 2006年06月16日 08:56

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