サーバーPCの冷却対策

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 すでに何回かエントリーに書いてますが、サーバーに使っているPCの冷却対策(もちろん静音化もふくむ)が完了したので、 記事に書きます。そもそもこの問題は、サーバーに使っているPCのHDDが異常に過熱しているということが発端となっています。

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 結論から言うと、今まで使っていたメッシュタイプのケースから、長年メインPC用に使ってきたアルミケースに載せ替えた結果、 静音化と冷却の問題が同時に解決しました。これで片をつけてしまうと、記事としてしまりがないため、 防備録をかねてエアフローの観点からケースについて考えてみます。

●サーバーPCの構成

パーツ 使用部品
CPU GeodeNX 1750 1.4GHz @ 1.15V
メモリ PC3200 1GB(Summax-Elpida)
HDD1 Seagate ST340810ACE 40GB
HDD2 Seagate ST380011A 80GB
HDD3 Western Digital WD2500JD 250GB
Video Radeon7500
Sound On Board(AC97)
ケース ノーブランドアルミケース改
CPUクーラー サーマルコンポーネント90EX70x80+8cmファン (@5V)
ケースファン 12cmファン(8cm→12cm口径変換使用)

●測定温度

測定箇所 無負荷 しばき 無負荷(以前のケース)
CPU 37℃ 40℃ 42℃
システム 27℃ 28℃ 30℃
HDD1 37℃ 36℃ 44℃
HDD2 39℃ 39℃ 44℃
HDD3 39℃ 39℃ 49℃

※しばき=午後ベンチ (耐久、解析モード) 30分
※温度測定=SpeedFan

■写真で見るケースのエアフロー

 ●フロントfront

  フロントには5インチベイの部分にスリット入のエアインテークがあります。
 また、HDD1がマウントされている3.5インチベイは、カバーが外してあります。

 

 

●サイド
side1

 サイドは全体の構成が分かると思います。HDD3台を間隔をあけてマウント。
 背面排気ファンは、8cm→12cmコンバータを使って、12cmファンをつけています。
 PCIスロットはがらがらなので、ビデオカードとHDDの廃熱用にカバーを外して
 います。

 

●CPU付近cpu

  CPUクーラーはサーマルコンポーネントを使用してますが、思ったほどの冷却効果
 はないです。あくまでもファンレス志向の人向けですね(試しに買っただけ)。
 背面ファンのスリットはすべて切り抜いています。これだけで風量が変わります。
 電源ファンは標準品ですが、供給電圧を12V→5Vに変換するために、電源から
 リード線が生えてます。


●HDhdd Dベイ

 HDDベイは、ドライブの増設に伴い数が不足したため、拡張ステイをつけています。
 HDDは熱を持つ上、温度が上がると寿命が縮むので十分に冷却してあげる必要があります。
 HDDの冷却は風通しのいいところに設置するだけで十分です。このケースの例では、ケース
 底面に空けたエアインテークと、前面パネルに複数のスリットを設けて空気を取り込んでいます。
 また、図のように連想する場合は、十分な間隔を空けてください。

 

■エアフローと熱源

air flow 最期に図で説明して終わりにします。 ケース内のコンポーネントを冷却するにはエアフローが重要になります。エアフローは空気の流れのことで、 基本的にはケースの内と外の圧力差を利用し、新鮮な空気を取り込む(負圧)、熱い空気を排気する(正圧)を生み出します。 どちらを是とするかは議論が分かれるところですが、吉田は負圧を利用し、できるだけ新鮮な空気を取り込む方向に持って行きます。 そして、これらのバランスをとるようにします。
 下の図を見ても分かるように、空気の取り入れ口にはかなりの面積を割いています。逆に排気はファンによる強制空冷に頼っています。

 メッシュケースも試しに買ってみたものですが、2ちゃん等でも議論されているように、メッシュ上の外見とは裏腹に、 冷却性能は高くありません。これはケース全体に空けられたメッシュ上の穴のため、ケース内外の圧力差が均等になっているためだと思われます。 そのため、空気の流動性が必要な部分にはファンによる強制空冷を実施する必要があります。

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