ToDoリストの管理方法 -その2

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 前回のエントリーでは、 GTD的なToDo管理方法の簡単な紹介と、それにまつわる問題点をあげました。軽くおさらいしておくと、 「プロジェクトのToDo管理に問題があり、全体を把握できない」という事でした。吉田はPalmでToDoリストの管理をしていますが、 PDAは携帯性にすぐれますが、可読性に乏しいという欠点があります。

 可読性についてはPCに移行しても完全には解決できません。今一般的に使われているパソコンの解像度は1024×768ですが、 A4 1枚分の情報を表示するのにも難儀するのではないでしょうか。吉田は自宅では、RDT-211Hのデュアル環境を構築しているため、 これよりははるかに快適ですが、A2サイズの紙の情報量にはとてもかないません(21.3インチを2枚使うと、A2サイズになります)。

 そうです。残念ながら可読性については、まだまだ紙の方に軍配が上がります。無理にPCやPDAの中で完結させるよりは、 紙メディアをうまく活用した方が良さそうです。

 GTDは使用するメディアを限定しないのが特徴です。紙の手帳でなければダメ、パソコンでなければダメと言うことはありません。 また、複数のメディアを使い分けても良いとされています。ただ、紙とPDA(あるいはPCなど)を併用する場合、 それぞれのメディアの役割を分けなければなりません。InBoxを紙とPDA両方に持つやり方は、賢いやり方とは言えないでしょう。

 ではどうするか? プロジェクトに関してはマインドマップにし、 それを紙に印刷しておくと言うことです。マインドマップはトニーブザンが考案した脳の働きに着目した図示手法です。この特徴は、 図でありながらカテゴリー分けされているので、全体の把握がしやすいというものがあります。
 吉田の場合、シンプルぱっと2関連プロジェクト、書籍関連プロジェクト、 シンドローム関連プロジェクトあるいは会社の製品開発プロジェクトなど、明確なプロジェクト分けが可能です。 それぞれの内容はフォローすべきタスクが多岐にわたっているため、マインドマップでの管理が向いています。

 しかし、問題は先に述べたように、PalmのToDoリストとの役割分担です。GTDの良いところは、 思いついたらすぐInBoxに書き、あとでそれを適切なカテゴリに分けることです。当然、 突然浮かんでくるアイデェアの中にはマインドマップで管理すべきプロジェクトの項目を含まれています。その都度、 マインドマップに書き写していては、面倒だし、おそらく長続きしないでしょう。

 そこでGTDのプロセスにある「週次レビュ」を利用することにします。 InBoxなどに追加されたToDoを、週に一度マインドマップに書き写すのです。また、 実行済みのToDoはマインドマップから消してしまいます。こうすれば、 マインドマップを整理する課程でプロジェクトの内容もレビュもできるし、整理した後のマインドマップを印刷して持ち歩けば、 課題の可読性もクリアされます。

■シンプルぱっとプロジェクトをマインドマップにしたもの

シンプルぱっと2プロジェクト

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コメント

やはりマインドマップでしたか。(^^)以前こちらでも紹介されていらっしゃいましたが気になってあちこち調べておりました。が・・・紙に書き出した自分のタスクをみていると多くはマインドマップ向けではない気がしてきました(笑)現状では紙ベースでリストアップしPC・PDAで共通のアウトラインプロセッサソフトでデータを共有して管理してみています。週次レビューでソフト上のタスクをごっそり処理できるのにはかなり気持ちよいものですね(^^)マインドマップも勉強して活用してみたいと思います。

投稿者 うに : 2006年07月26日 01:56

別にマインドマップでなくてもいいと思います。吉田はプロジェクト全体を見渡せる手段であれば何でもいいと思ってます。

ToDoの管理にも言えますが、どういう管理方法がいいかはその人によって違います。あくまで吉田個人の考えですが

アクションリストや、InBoxはすぐに取り出せる上、なるべくメンテが楽なものがよい。更新頻度が高いためです。吉田はPDAが適任だと思っています。

プロジェクトは、まず全体を見渡せないと次のアクションリストに落とし込む項目が決められないため、紙に印刷でき、できれば1枚の紙で全体が見渡せるものが適当だと思ってます。もちろん、ソフトウェアプロジェクトなどに適用する場合は、UMLなど適切な手法で記述した図でも良いと思います。

GTD的にはこの週次レビュが肝の様なので、その都度プロジェクトを更新できるようにすればいいと思います。PDAの小さな画面で、100近くたまったリストを見るのはやはり好ましい状態とは言えないので(笑)。

投稿者 吉田章太郎 : 2006年07月26日 21:08

大変参考になるエントリでした。ありがとうございます。
私もプロジェクトのTODOをうまく管理できず、困っていました。
解決策としては、マインドマップで管理すべきだろうなぁとぼんやり思ってましたが、InBoxとマインドマップでTODOを二重管理することになるのは続かないと思い実行にまでは至らない状況でした。
確かに、週次レビューで整合性をとれば二重管理の問題は解決しますね。私はまだGTD初心者のため、思いつきませんでした。ぜひ試させていただきます。

投稿者 わんだ : 2006年08月21日 10:26

わんださん、参考になって何よりです。
この方法のポイントは以下の2点です。

 ・マインドマップに限らず、全体を見渡せる表記(紙)をする
 ・週次レビュへの際のメンテを容易にするために、新規でプロジェクトに追加するタスクのうちすぐに処理しないものは分かりやすいカテゴリに分類し、週次レビュまで寝かせる

今のところ、まずまずうまく行ってます。結局週次レビュができるかどうかで決まりますが(笑)。

投稿者 吉田章太郎 : 2006年08月21日 11:40

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