競馬予想の心理学

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 競馬をやっていると、確定するまでは自分の予想が完璧に思えることがあります。考えれば考えるほど、自分の予想の完璧さを再認識し、 視野はどんどん狭くなります。誰でも経験のあることでしょう。

 

 確定が出るまでは自分の予想に疑いを持ちません。さすがに立て続けに外れ続けると、地震がなくなり、競馬がイヤになってきますが。 軸馬を選び、相手を決めると、もうそれ以外にはありえないと感じたことはありませんか?

 実は予想した直後にはある心理学の法則が働きます。「一貫性の法則」と呼ばれるこの現象は、 自分自身が何らかの決定を下した後、決定した事項に自分自身をあわせようとする心理学的行動です。
 ここでは軸馬を決め、展開を予想し、相手馬を選出したことで、頭の中でゴール前のイメージができます。一度決定されると、 現実によって覆されるまで、これが続きます(決定に自信がない場合は、強くは働きませんが、 心のどこかで自分の下した決定に対して一貫性の法則が働きます)。

 何頭かいる有力馬の中から、たった1頭を選んだ理由は、実は些細なことなのかも知れません。前走のレース振りが良かった。 騎手がいい。展開が有利。コース適性がある。勝負気配に感じられる。などなど。
 はじめは些細な理由で軸にあげた馬ですが、一度決断を下すとやはり一貫性の法則が働き、その馬に対して有利な材料をあげようとします。

 この法則から逃れるには、冷静かつ客観的な視点を持つことです。例えば、競馬開催日以外にデータ分析をし、 客観的な判断材料をそろえておきます。開催日に判断に迷うときは、データを優先するようにします。
 もちろん、裏目に出ることもありますが、決定を下すことで心理学的な影響を受けることは念頭に置いた方が良いでしょう。

 

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