ぶっ飛んだHDDからのデータサルベージ

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 昨日、サーバーPCに使っているHDDが故障し、 データが読み出せなくなった件を書きました。よくよく調査すると、故障したドライブは40GBのシステムドライブではなく、 先々月に増設したWestern Digital製320GB HDDであることが判明しました。

 今までストレージでは痛い目に遭っているので、運用前にHDDの各種チェックをして問題ないことを確認したのですが、 40日強でHDDが壊れてしまいました。これまでの最短はMaxtorの1ヶ月ですから、2番目に早いHDDのクラッシュです。 今回のクラッシュは、HDDから金属音が聞こえる深刻なものなので、データのサルベージはかなり絶望的です。

 このドライブはLAN内のファイルサーバー用に、主に内部で利用するために用意したものです。 中に入ってるデータの中でも一番やばいのは、子供のビデオです。DVDに焼くのが面倒で、 HDDビデオカメラから吸い出したMPEG2をそのままHDD内に放置してます。見るときはネットワークメディアプレイヤーから、 サーバーPCを呼び出すようにしています。

 他のデータはともかくも、このデータだけは救い出す必要があります。で、いろいろ作戦を考えてみました。

(1) ヘッドの吸着対策

 HDDはプラッタと呼ばれる記録用の円盤と、読み出し用ヘッダーにより構成されます。 たまに外的な要因によりヘッダーがディスクに吸着してしまうと、データが読めなくなってしまいます。
 そこでディスク全体に軽く衝撃を加えることで、吸着したヘッドを元に戻します。電源を切った状態で、 漫画雑誌など柔らかな素材の上に軽く水平に落します。

(2) 徹底した冷却

 HDDは熱に弱いため、冷却することで復活することがあります。と言っても冷やしすぎれば結露して状態はさらに悪化するため、 適度な温度になるように調節します。
 また、友人からのアドバイスで、シリカゲルも併用してみます。ここ2,3日は湿度も高く、 もしかしたら湿気も要因としてあるかもしれないので。

(3) 基板の交換

 これはディスクそのものではなく、チップセットなどの問題で読み込めなくなったときのみです。 同型の新品または中古のHDDの基板と交換します。コストがかかる割に、原因がディスクにある場合は無意味です。

(4)祈る

 一時的にでもいいから復活するように祈ります(笑)。

 基本的にクラッシュしたHDDからデータをサルベージするのは困難です。そのためにバックアップを取っておくのですが、 今回はバックアップを取ろうと考えていた矢先の出来事であり、 各種テストで問題のなかったHDDが1ヶ月強でクラッシュするとは夢にも思ってなかったため、不覚を取りました。
 とりあえず、順次実行して症状を見ていきたいと思います。
 皆さんもお気をつけて。

コメント

ご愁傷様です;サルベージ頑張って下さい。
会社でばらして、円盤手で回してる人がいました…

投稿者 asaba : 2006年09月11日 17:43

ありがとうございます。どうもストレージものは相性が悪くて、HDDはたびたびトラブルし、MOを使ってたときもドライブの故障やメディアの読み込み不良に悩まされました。おかげでスキルは身に付きましたが。

円盤をまわすって事は、すべてあきらめ状態ですね(笑)

投稿者 吉田章太郎 : 2006年09月12日 09:52

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