Web2.0時代のブラウザ

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 吉田が本格的にインターネットをはじめたのは、1995年のWindows95発売以降です。この時代のインターネットと言えば、 見る方が多く、情報の発信はメールぐらいに限られていました(ニュースグループはありましたが、 敷居が高いのでここに発言しているのはごく一部の人です)。

 21世紀になり、ネットワークがダイアルアップからブロードバンドに変わると、 Web2.0という単語をたびたび耳にするようになりました。色々諸説ありますが、以下の要素を含んでいます。

  • 双方向性を持ったある種の社会ネットワーク
  • 社会ネットワーク(SNS、ブログ、Wikiなど)の形成を手助けするさまざまな技術群
  • 共有と発信

 誰にでも分かるような明確な定義はされていませんが、吉田的には「双方向性のあるある種の社会ネットワーク」と捉えるのが、 一番分かりやすいと思います。これまでは単にカタログや雑誌のように、一方的に情報を受けていましたが、 情報の発信者と読者が繋がるものがWeb2.0的なものだと思います。

 さて、吉田はいわゆるWeb2.0的なアプリケーションを利用しています。例えば

いろいろ使ってますが、最も利用しているのはブログ、Wiki、RSSリーダーです。 Wikiはシンプルぱっとのサポートページにも利用してますが、これ以外にも4つのWikiを管理してます。 これらはすべてWebアプリケーション/サービスと呼ばれるもので、すべてがインターネット上にあります。

 これまでローカルで動作していたアプリケーションをネットワークにすることのメリットは、いつでもどこでも見られるし、 編集できるという点です。ローカルアプリケーションは、ソフトウェアとデータが存在するPC上でのみ利用できますが、 ネット上にアプリケーションとデータが存在していれば、いちいちデータの同期や運搬を気にする必要がありません。もちろん、 セキュリティを気にする必要は出てきますが、メリットはそれ以上にあります。

 しかし、これらにアクセスするにはWeb1.0の時代に作られたブラウザを利用します。 ブラウザはWebページを見ることに重点が置かれているため、実は上記のWebアプリケーション/サービスの利用には向きません。 ざっと不足している機能をあげると

  1. 文字を書くことに向かない(Webページの機能に足を引っ張られる)
  2. 修飾機能が皆無(サービスによってはHTMLタグを直接打つ)
  3. ブックマークの管理がいつまでもWeb1.0なので、Webアプリケーションの呼び出しが面倒
  4. 定型文の入力支援がない(メールで言うところの署名機能)
  5. コメントを書いたサイト、一時的に頻繁にアクセスする必要のあるサイトへの呼び出し支援がされない
  6. 高機能なブラウザは重たい(FireFox、Sleipnir、LunaScapeなど)

 単純に文字の入力支援ということなら、AreaEditorを使うことで解決できますが、 ほとんどの人はメモ帳以外まともなエディタを入れてないと思います。よって、ブラウザに直接入力するよりマシなレベルにとどまるでしょう。
 2番目の修飾機能は、Webサービスそのものが対応しないと難しいところもありますが、 自分が重要だと思う単語を強調するのは紙メディアでは当たり前のように行われていることです。

 3番目のブックマーク機能ですが、ブックマーク管理では定評があるLunaScapeを使っていますが、 それでも不満に思うところはかなりあります。本当によく使うサイトは、IEのリンクバー機能を使えばある程度何とかなります。 FireFoxではウェブページをリンクバーにドラッグ&ドロップすることで、簡単に登録できるのでIEよりはマシです。

 5番目がこれからのブラウザには必須と言っていい機能だと思います。ブログ、掲示板、Wikiを問わず、 どこかに書き込みをしたとき、どこに書いたかを忘れてしまうことがあります。 Webの書き込みをいちいちToDoなどで管理するのはばからしいですし、 URLとのリンクなどを考えるとブラウザ上で管理できるのが望ましいと思っています。
 ブラウザは閲覧したページの履歴を残すことはできますが、書き込んだページの履歴を表示することはできません。 数百ある閲覧履歴の中から書き込みをしたURLを探すより、専用の履歴が出てきた方が都合が良いですね。

 これからのブラウザは、「見る」ことはもちろん、「書く」ことにも大きなフォーカスを当てないと、 Webアプリケーション/サービスを快適には利用できないと思います。

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