Simplepatオブジェクトを作成する

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 前回に引き続きシンプルぱっと2のAPI講座です。バックボーンとなる技術について詳しく知らなくても、 シンプルぱっと2のAPIは利用できます。ActiveXを利用するときのおまじないは存在しますが、基本的にはAPIの解説を元に、 自分の使いたい機能を指定していくだけで利用できます。

 今回は実戦に基づいた解説をしたいと思います。シンプルぱっと2には標準でいくつかスクリプトが添付されています。 この中で最も基本的な「開催情報取得.vbs」を例に、シンプルぱっと2へのアクセス方法の解説をします。

Dim spat

 Set spat=CreateObject("simplepat2.API") ……… (1)
 spat.SetActiveUser  ………(2)
 spat.GetKaisaiInfo   ………(3)

 Set spat= Nothing …………(4)

(1)Simplepat2オブジェクトを生成する

 VBSなどのスクリプトからシンプルぱっと2にアクセスするには、オブジェクトを生成する必要があります。 オブジェクトとはなにかという本質的なことに興味のある人は、「オブジェクト指向」 関連の書籍やサイトを参照してください(プログラミングの基礎が分からない人には、そうとう難しいということだけ書いておきます)。
 CreateObjectという命令を使って、「Simplepat2.API」というオブジェクトを生成します。 CreateObjectはその名の通り、オブジェクトを生成するための命令です。そして、 Simplepat2.APIがシンプルぱっと2が外部に公開しているオブジェクトということになります。

 生成したオブジェクトはそのままでは利用できないので、spatという名前の変数に代入しています。 この命令を実行した時点で、シンプルぱっと2が起動します(既に起動済みであれば、 新規に起動することはありません)。

(2)ユーザーアカウントを指定

 メソッド「SetActiveUser」を呼び出すと、メイン画面で選択されているユーザーアカウントで通信を行うようになります。 シンプルぱっと2では、最大5つまでIPAT口座を登録でき、自動運転時にはアカウントをいずれかの方法で指定する必要があります。

  1. SetActiveUserメソッドを実行する
  2. 加入者番号でアカウントを指定する
  3. 無指定(常にアカウントNo.0……左端のアカウントが利用される)

(3)開催情報の取得

 メソッド「GetKaisaiInfo」を呼び出すと、(2)で指定したアカウントを使ってIPATから開催情報を取得します。 この時、開催情報ファイル(KaisaiInfo.kai)も更新されます。開催情報の各種情報にアクセスするには、 Courseなどのプロパティを利用します(ファイルを直接読みこんでもよい)。

(4)オブジェクトを破棄します

 不要になったオブジェクトを破棄します。ただし、シンプルぱっと2そのものは終了しません。これはメモリの解放作業です。 実施しないとメモリにゴミがたまっていきます。

 オブジェクトを生成した後は、自分がやりたい動作をメソッド一覧などから拾い出し、 指定していくだけでAPIを利用できるようになります。

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テスト

投稿者 吉田章太郎 : 2006年10月13日 20:26

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