シンプルぱっと2スクリプト講座「自動投票.vbs」

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 概念的な講座が続いたので、これから何回かに分けて代表的なスクリプトの解説をします。今回は「自動投票.vbs」 について解説します。

 自動投票.vbsは、あらかじめ作成しておいた買い目を投票するスクリプトです。流動イベントとして処理され、 発走n分前に呼び出されて投票されます。実際にスクリプトが処理する内容をまず挙げておきます。

(1)スクリプトで実行されるコマンド

  1. シンプルぱっとオブジェクトの作成
  2. 該当レースのオッズダウンロード
  3. 該当レースの買い目読み込み
  4. 投票

(2)スクリプト

Option Explicit

Dim spat,file
Dim fileType

 '■■■ 初期設定
 fileType = 4 ……………(1)
 ' 0………シンプルぱっと形式(SBT)
 ' 1………PATBET形式(BET)
 ' 2………CSV形式(CSV)
 ' 3………FKEIBADO形式(TXT)
 ' 4………予約買い目形式(RBT)

Set spat=CreateObject("simplepat2.API")………(2)

spat.HideDownloadBar = 1………(3)
spat.SetActiveUser………………(4)
spat.DownloadEventOdds…………(5)

file = spat.GetEventFileName(CLng(fileType))……(6)

If spat.LoadKaimeFile (file) = True Then…… (7)
 spat.BetKaime …………(8)
End If

Set spat= Nothing………(9)

■解説

  • (1):ファイル形式を指定。0〜4の数字を指定することで、読みこむファイル形式を変更可能
  • (2):Simplepat2オブジェクトを作成。シンプルぱっと2が起動されていなければ、起動する
  • (3):ダウンロード時に表示されるプログレスバーを非表示に設定
  • (4):投票、オッズダウンロードに利用するアカウントを、選択されているアカウントに設定
  • (5):該当レースのオッズをダウンロードする
  • (6):該当レースの買い目ファイル名を取得する
  • (7):(6)で指定したファイルを実際にメモリ上に読みこむ
  • (8):メモリ上の買い目を投票する
  • (9):Simplepat2オブジェクトを破棄する

ポイントは3箇所あります。(6)、(7)、(8)です。(6)のGetEventFileNameというメソッドは、 流動イベントとして呼び出されたレースに対応したファイル名を返します。例えば、東京6Rとしてイベントが発生した場合、 yymmdd東京06R.rbt(yy=年、mm=月、dd=日)というファイル名が返されます。

 (7)のLoadKaimeFileは、指定した買い目ファイルをシンプルぱっと2のメモリ上に読みこむためのメソッドです。 シンプルぱっと2では、 買い目をメモリにいったん読みこむ必要があります(買い目読み込みから投票までを一気に行うメソッドも別途あります)。

 (8)のBetKaimeは、メモリ上の買い目を投票するメソッドです。メソッドが呼び出された時点で、 メモリ上に保持されている買い目が投票されます。

 自動投票.vbsは流動イベントから呼び出されることを前提としています。流動イベントからスクリプトを呼び出すと、 内部的に保持されたコース名やレース番号を利用できるようになります。もちろん、それとは別に、 レース番号やコース名などを自分で指定することもできますが、イベント連動のメソッドを利用すれば、 レースごとにスクリプトを変える必要がなくなります

 この流動イベントとの連係は、シンプルぱっと2では重要な機能です。

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