Windows Vistaへの準備

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 Windows Vistaが2007年に発売されます。すでにRC2までリリースされていますが、 やはり既存のソフトへの影響が気になります。先日、Windows Vistaについて書かれた雑誌を購入してみましたが、 ユーザーの視点で書かれた記事ばかりで、開発者としては役に立ちませんでした(対象とする読者が違うので当たり前ですが)。 ここは実際に試してみる必要があると思ってます。

 手元にWindows Vista RC1があるので、これを空きHDDにインストールし、 シンプルぱっと2などを動作させてみたいと思ってます。まだ、日程は決まってませんが、11月の初旬に実施したいと思っています。

 吉田的に気になっているのが、IE7との連係とUAC(ユーザーアクセスコントロール)です。ひとつずつ整理すると下記の通りです。

(1)IE7との連係

  • 32ビット版と64ビット版のIEが存在する
  • シンプルぱっと2はIEコンポーネントを利用して、通信を行っている
  • 32ビットと64ビットには互換性がなく、 64ビットアプリから32ビットコンポーネント(DLLなど)は呼び出せない(逆の32ビットアプリから64ビットコンポーネントの呼び出しもできない)
  • ユーザーの環境に影響される可能性が高い

(2)UACの影響

  • UACはユーザーアカウントの権限を制御する仕組み
  • 管理者アカウントを利用しても、権限は制限される
  • インストールやその他フォルダ操作に支障がないかを検証する必要がある

 開発環境であるVB6の動作はMicrosoftによって保証されてますが、 コンポーネントを利用したやり取りについては不安が残ります。64ビット版と32ビット版を用意すれば解決する問題ですが、 あいにく現在の開発環境は32ビットしか生成できません。この時点でIE7 64ビット版での動作はまず無理だと言わざるを得ません。

 これを回避するには、ソースコードをVB2005などの.Net環境に移行させる必要があります。しかも、 Microsoftのウェブサイトには64ビットコードの生成はC++だけと書かれているため、不安要素があります。

 当面はVistaのメインストリームは32ビット版になるのではないかと思っていますが、 64ビット環境への対応は頭の痛い問題です。とりあえずRC1をインストールし、その中で動作検証を行い、 32ビット版Vistaでの動作だけでもクリアにしておこうと思ってます。

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