GTDの神髄は捨てること!?

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 GTD(Getting Things Done)を実践して、数ヶ月が経過しました。 ようやく自分でも使いこなせるレベルになってきたと思っています。相変わらず週次レビュが甘いですが。
 使っているうちにひとつ気づいたことがあります。それは「GTDの神髄は実は捨てること」 にあるのではないかと言うことです。

 GTDを解説したサイトや書籍に枕詞のように出てくるのは、「頭の中を空っぽにして生産性を高めよう」 と言うことです。心配事や懸案事項がいつまでも頭の中にあると、気になって目の前の仕事に集中できないためです。
 そのために、まず頭の棚卸しをして、胸につかえていることすべてを紙などのメディアに書き出し、 あとはGTDのプロセスに従って処理します。吉田的にこの中で最も大切なのは、「いつかやるリスト」 の存在だと思っています。

 ToDoとして懸案を書き出すまでは、他の管理術でも推奨していると思います。しかし、ToDoによる管理に失敗する大きな理由は、 ToDoリストが肥大化し、やらなければならないことに埋もれ、リストを見るのもイヤになることだと思ってます。
 かくゆう吉田も期限を過ぎたToDoリストを見るのがイヤで、せっかく書き出したToDoリストをドブに捨ててしまったことがあります。

 つまり、GTDではリストの中身を実行可能な状態に保つため、「このToDoは今考えなくてもいい、 いつかやればいいさ」という人間の心理的な弱さを許容している点が他の管理術と一線を画している点だと思っています。

 GTDにはいくつかのプロセスがあり、次の思考が働きます。

第1段階 「懸案事項、心配事を紙などに書き出す」

  • 紙に書いてあると言う安心感
  • 頭の中の懸案事項を安心して忘れられる
  • 一箇所で管理しているため、そこをみればいいという安心感
  • この段階では、自分の「頭の懸案事項を捨てています」

第2段階 「ToDoをレビュして整理する」

  • ToDoを「プロジェクト」や「連絡待ち」、「カレンダー」、「次のアクションリスト」、「いつかやるリスト」 に分類する
  • 常に意識するのは「次のアクションリスト」で済むようにリストを整理をする
  • 何か作業をこなすときに見るべきToDoリストの量を常にコントロールできるようにしている
  • プロジェクトリストにあるものはそのままでは処理されない(プロジェクトに追い立てられない)

第3段階 「いつかやるリスト」

  • いつかやるリストは、ToDoを思いついたときにやろうと思ったが、後回しにしているToDo
  • 優先順位は他のカテゴリーに比べると低い
  • 普段はいつかやるリストの中身を意識する必要はない
  • いつかやるリストを見直す場合、そのまま削除されるものが結構ある(捨てる)
  • いつかやるリストに書かれた内容は、タスクを捨てるための前準備となっている(いきなり捨てる勇気はない)
  • いつかやるリストに書いてあるため、頭の中に再び懸案として持ち上がってくることはない
  • いつかやるリストから削除するときは、自分の中でそのタスクについて踏ん切りをつけたとき

 GTDは「頭の中を空っぽ」にしたり、「リストを整理」することで、その時々で考えるべき事、 気に掛けるべき事の範囲を調節しています。これにより生産性を高めようという管理術です。その考え方に従うなら、 「いかに無駄なものを捨てるか(あとでヤルを含める)」に集約されるでしょう。

 

 

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