ダウンタイムを最小にするには?

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 PCを使って仕事をしている人にとって、PCのトラブルは悪夢としか言いようがありません。また、先日の吉田のように、 PCを更新する際には作業が完了するまでPCが利用できない時間が発生します。
 このようにPCが何らかの要因により使用不能の状態を 「ダウンタイム」と呼びます(正確にはサーバーが稼働していない時間です)。

 PCで仕事をする場合には、このダウンタイムをいかに最小にとどめるかは、重要なテーマとなります。なぜならダウンタイムの間は 「メールの返信が出来ない」、「ドキュメントの作成ができない」、「PC内のデータの最小ができない」などさまざまな不都合が生じます。
 これらは結果として、「機会損失」や「作業日程の遅れ」 を生じさせます。

 ダウンタイムを防ぐ手だてとして代表的なものは以下の通りです。

  1. データのバックアップを取る
  2. サブPCなどの代替え作業環境を用意する
  3. サーバーなどにデータを分散させる

 データを移動させるだけで目的が達成できるのであれば、いずれかの方法によって解決するでしょう。しかし、 吉田のように普段使っているPCに依存した環境を構築している人にとって、上記では解決しないことが多いことに気づきます。 代替えの作業環境は、常日頃メンテナンスや改良を加えているメインPCに比べると、接触頻度も低く、 場合によっては必要なソフトのインストールすら行われてないことがあります。
 これでは作業を行うのに必要な環境を構築するだけでも、かなりの時間を要するでしょう。

 よって吉田が考える「ダウンタイムを最小にするコツ」とは、 普段使っているメインPCを迅速に復旧させるということにつきます。これにはソフト、ハード、両面からのアプローチがあります。

(1)ハード的なアプローチ

  • マザーボードのコンデンサに異常がないかを、定期的に点検し、 異常が認められるならマザーボードの交換を暇なときに実施する
  • 冷却ファンの掃除を定期的に行い、この時動作音に変化がないかをチェックする
  • 予備の電源を用意しておく(定期的なチェックはできないため)
  • RAIDなどHDDに冗長性を持たせておく
  • CPU、システム、HDDの温度を監視しておき、異常な高温になっていないかを常日頃チェックする

 PCのハード的な問題の多くは、寿命をもつパーツにより引き起こされます。従ってこれらを定期的に点検し、 トラブルの兆候があるかをチェックするのは意味のあることです。半年に1回でも構わないと思います。

(2)ソフト的なアプローチ

  • データの定期的なバックアップ
  • データを自動的にネットワーク上の他のPCにバックアップする
  • TrueImageなどを使い、システムディスクの完全バックアップを定期的に行う
  • バックアップソフトを利用し、リカバリーCD(DVD)などを作成しておく
  • システムとデータを別ドライブに保存する(物理的に別ドライブである方が望ましい)

 データのバックアップはもちろんですが、 システムをいつでも復元できるようにしておくことがダウンタイムを最小にするコツだと思ってます。 5千円も出せばシステムのバックアップ機能を持つソフトが買えますし、 DVDをはじめとするドライブも1万円?1万5000円で買えるでしょう。
 また、システムとデータを別ドライブにしておくことで、バックアップに必要な容量を減らすことができます。 システム(OS+アプリケーション)に必要な領域は、データよりもはるかに少なく、30GB?40GBの領域があれば、 たいていは事足りてしまいます。

 10月にHDDの不調、つい先日はPCの更新と2度のダウンタイムを経験した結果、上記のような結論に至りました。なお、 RAIDの導入はデータに対しては有効ですが、システムに対してはあまり効果がありません。ソフト的なトラブルの場合、 健全に動いていた数週間前のシステムが必要になるためです。

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