シンプルぱっと2のWindowsVistaでの動作

Posted on :| コメント (0)

 Windows Vista RC1をインストールしたので、開催日に色々と動作確認をしてみました。結論から言うと、 Vistaではシンプルぱっと2がまともに動きません。シンプルぱっと2のバージョンは2.06.3です。

試験したのは下記の基本的な機能です。

  1. 開催情報取得
  2. 口座残高取得
  3. 投票履歴取得
  4. オッズ等ダウンロード
  5. 投票

 まず、開催情報の取得からしてまともに動作しませんでした。これはSimplepat2.exeを管理者権限で実行するにして、 ショートカットではなくEXEファイルを直接起動すれば実行できるようになりました。

 一度、開催情報が取れた後は、口座残高、履歴、オッズ等のダウンロードはうまくいきましたが、肝心の投票がうまくいきません。 ログを見ると「パスが見つからない」というエラーが出ており、ダウンロード済みデータ等をチェックしてみました。

 するとインストール先フォルダである「C:\Program Files\Simplepat2」にはデータが作成されておらず、 代わりにC:\UserData\ユーザー名\AppData\VirtualStoreというフォルダに格納されていました。

 あろうことか、 Vistaでは勝手にアプリケーションが指定したデータの保存先を書き換えていたのです。 UACなどの制限が厳しくなったと聞いていたのですが、 アプリケーションがインストール先フォルダに対しては様々な権限がこれまで通りに与えられる物だと思っていましたが、 OSレベルで保存先を偽装されてはお手上げです。

 多くのアプリケーションは、インストール先フォルダの下に様々なデータやフォルダを作成します。 Vistaではこれを別のフォルダに置き換えていたのです。

 INETIDなどが起動時に書き換わると思っていたのはこれが原因でした。Vistaはセキュリティを優先させるために、 互換性を犠牲にしたと言ってますが、本当にセキュアなOSになっているのでしょうか(XP SP2もセキュアになったと言ってますが、 その後も深刻なセキュリティホールが見つかっています)? さすがにこのレベルの修正が入っていると、 動かないアプリケーションが数多く出ると思います(ちなみに吉田が愛用している圧縮ソフトExpLzhは起動すら出来ませんでした)。

 製品版では調整は進むと思いますが、データ保存先をOSが勝手に書き換えるという基本仕様の変更はなされないと思うので、 現時点ではVistaを利用するメリットはないと言えるでしょう。

コメント

コメントフォームに記入し投稿してください





Search
最近の記事
カテゴリー
過去の記事
Comments
TrackBacks
Feed
Powered by