思考を要するGTDのアクションリスト

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 GTDは個人の生産性を上げるためには非常に便利なツールです。吉田も導入前に比べると、だいぶ効果を実感できるようになりました。
 GTDの特徴のひとつにアクションリストがあります。これはToDoを実行可能な単位まで分解し、 状況などに応じてリストに振り分ける事です。

 

■アクションリストに向いてること

 アクションリストにToDoを分類すると、現在の状況、気力、体力に応じて実行可能なタスクがすぐに見つかります。 タスク管理で失敗する最大の要因は、タスク事態を把握しきれなかったり、整理がつかず優先順位がつけられず、 結果として多くのタスクが残ってしまうことです。

 状況別アクションリストを用意することで、この問題は大分解決します。しかし、ずっと使っていると、 状況別アクションリストに適さないタスクがあることに気づきます。もちろん、既存のアクションリストでもできないことはないですが、 吉田にはやや使い勝手が悪く感じました。

 それは何か? 「考えたり、検討を要する」事項です。

 知的労働の多くは考えること無しに済ませることはできません。しかし、ここで言う「考えたり、検討を要する」とは、 ちょっとニュアンスが異なります。

 例えば、「シンプルぱっと2の○○という機能の実装」や、「○○の報告書作成」 といったタスク(粒度がプロジェクトレベルのものがありますが、気にしないでください)です。 これらの実行にはもちろん頭を使う必要がありますが、ある程度手順が確立された作業であり、 机に向かって作業をすれば何とかなります

 一方、「シンプルぱっと2の自動運転を簡単に実行できるようにする」といったタスク(プロジェクト)は、 手順が確立されていないため、まずは問題についてじっくり考える必要があります。 GTDではアクションリストに落とし込むには粒度が大きいタスクは「プロジェクト」として扱われます。しかし、 どこから手順が確立されていないプロジェクトは、そもそもタスクに分解することができません。
 吉田はこの種のタスクを「検討を要するタスク」と呼んでいます。

 

■検討を要する項目

 検討を要するタスクは他のプロジェクトやタスクと一緒に扱うと、取っつきにくさからいつまでもリストに残る結果になりかねません。 その時の判断で「いつかやるリスト」に移動させられる可能性もあります。
 なかなか重い腰があがらないタスクは、他のアクションリストと切り離して考えます。吉田は「検討」というリストを作り、 その中に放りこんでいます。こうすることで、日々のタスクを決めるアクションリストから分離しています。

 検討項目を分けることで、どんなメリットが生まれるのでしょうか?

  • 日々のやりやすいタスクに重要な検討課題が埋もれなくなる
  • 抱えている検討事項、懸案事項が常に目に入る
  • 問題を考えるきっかけを作る

 実際に問題を解決するには、関連する情報を仕入れたり、暇があったときに色々考える必要があります。 考えをまとめる作業は机の前とは限りません。風呂に入ってるとき、トイレに入ってるとき、 出かけているときなどさまざまな局面で解決策が見つかることがあります。
 アイディアを出す作業に実によく似ています。

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