HDDの寿命について

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 Googleがおもしろい調査結果を出しました。 Googleの巨大なデータベースは、民生用のHDDで構成されており、 我々一般人が一生のうちに使い切れないほどの数のHDDを運用しています。 複数台のPCをクラスター化という技術を使って運用しているためです。

 

■Googleの調査結果

 調査結果は、10万台を超える民生用HDDの故障に関するものです。 まさに大量のHDDを使用しているGoogleならではの情報です。

 この調査結果によると、

  • 一般的なHDDの故障要因(温度が高くなると壊れやすくなる、 アクセス頻度が高いと壊れやすくなる)との因果関係は認められない
  • S.M.A.R.T値による予測も当てにならない
  • HDDの多くは突然死

ということです。吉田も温度の神話を信じて、HDDの冷却に気をつけてきましたが、あまり関係がなかったようですね。実際、 2ちゃんねるなどのユーザーレポートを見ていると、HDDの温度はまちまちです。40度以上で運用している場合と、 30度前後で運用している場合の寿命の差は、明確になっていません。
 さすがに50度を超えると故障しやすくなるようですが、これはメーカーの保証動作温度範囲を超えるので当然です。

 SMARTはHDDの各種パラメータの事で、一般にはHDDの故障予測に利用されてきました。しかし、 10万台以上のHDDを調査した結果、実際の故障との因果関係はなかったと証明されてしまいました。唯一Scan Errorが出たときには、故障の確率が高くなるとのことです。

 

■吉田の見解

 HDDをメーカーが推奨している適切な環境に設置すれば、あとは細かいことは気にすることはないと言えます。 吉田の個人的な経験を踏まえてその条件を挙げるとすれば以下の2点になります。

  • HDDをケースに対して水平もしくは垂直に取付ける(斜めはいけない)
  • HDDの温度をメーカー推奨の動作温度範囲にとどめる(30?40℃台)
  • HDD稼働中に振動が加わらないようにする

 外付けケース(ファン無し)にSCSIのHDDを入れていたところ、リードエラーが頻発したことがあります。また、 ダンプカーなどが通るとPCの載っている台が振動している環境で運用したとき、リードエラーが頻発しました。
 これほど極端な悪影響がない場合は、設置と運用環境についてさほど気を使わなくても良いと思います。 強いて上げるなら連装時はエアフローを確保し、1台あたりのHDD温度が50℃を超えないようにするくらいでしょう。

 また、HDDに突然死が多いのも経験的に分かっています。「なんか調子が悪い」、「異音がする」などの前触れ無しに、 突然データが読めなくなったり、エラーが発生します。これはGoogleの調査結果とも一致してますね。

 この突然死に備えるには、データの定期的なバックアップ以外には回避策はないでしょう。シンプルぱっと1/ 2のライセンスキー再発行時の理由としてダントツに多いのも、パソコンが壊れました、リカバリーしましたです。いつ壊れてもいいように、 HDD内のデータを保護する方法を日頃から検討しておくことです。RAIDシステムを構築するのもひとつの手ですが、 RAIDを導入してない環境に比べると「マシ」なだけで、定期的なバックアップに勝る方法はありません。

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