競馬投票ソフトの仁義なき戦い

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 IPATサービスが開始されてから、競馬投票ソフトが山のようにリリースされています。 吉田も投票ソフトを作ってリリースしてますが、次から次へとリリースされるソフトの多さに閉口しています。
 それぞれのソフトが色々なコンセプトを持って作られていますが、 ここまで多くの種類は必要ないようにも思えます(予想ソフトなら分かりますが、なぜ投票ソフトがここまで必要なのでしょうか?)。

 

■投票ソフト乱立の背景

 そもそも投票ソフトがなぜ作られたかを語っておきたいと思います。投票ソフトの歴史はのじぞー氏作の「パッとべっと」 からはじまってます。JRA PATが使いづらく、また、多くの予想ソフトが独自の投票機能を持っていなかったため、 投票ソフトは競馬ソフト愛用者の間でまたたく間に広まりました。
 JRA PAT時代はキーエミュレーションが必要なため、投票ソフトそのものの本数は非常に少ない状況でした。

 しかし、時代は代わり、IPATがはじまると多くのソフトがリリースされます。 キーエミュレーションに頼らず安定したソフトが作れることもありますが、元々需要は大きく、競合が少なかったJRA PAT時代を見ていた人が、ここなら売れると判断したこともあったのでしょう。

 吉田がシンプルぱっとを作ろうと決めたきっかけは、JRA PAT時代に使っていた投票ソフトにあります。 この時は余所様が作ったソフトを使っていましたが、非常に不安定で、 TARGETが出力したPATBETファイルを読みこませるだけでたびたび問題を引き起こしました。 あえて作者の名誉のために名前は伏せますが、あきれるほどの品質でした。

 そこで、IPATがはじまるのをきっかけに、「こんなに不安定なソフトは使い物にならないから、自分で作ろう」 と思い、シンプルぱっとをリリースしました(シンプルぱっとの開発途中で、 何回かぽかをやらかしましてそれについては率直に反省してます)。 ベータ版をリリースした2002年9月時点でIpatEX他数本程度が存在するだけでした。

 

■自動投票ソフトの競争

 血で血を洗うような競争が繰り広げられているのは、自動運転=自動投票のカテゴリーです。この分野は元々BET AUTOというソフトが築き上げた分野です。競馬投資協会が「競馬投資」という考え方を広め、 それを利用したいと考える人達が多くなったことに由来しています。

 個人、法人問わず多くのソフトが投入されています。

 吉田はもともとこの分野に進出する気はなかったのですが、 シンプルぱっと1の時代にユーザーの方からの熱意に押されて「仕事等で競馬ができない人のための不在投票機能」 として実装しました。
 その後、投資競馬の要望が強まり、段階的に実装していったのが現在のシンプルぱっと2につながっています。

 今、この分野で競合しているのは「Keiba Winner」というソフトです。BET AUTOの機能を継承し、 最大の特徴はフリーウェア(実際はアドウェア)として提供されていることです。実際、 このソフトがGoogleでトップに表示されるようになり、ライセンス登録件数ががくんと落ち込んだので、 無料という武器は非常に強いと思います(実はシンプルぱっと2よりも、もろにKeiba Winnerと競合するソフトがあるので、こちらの方が大変でしょうね)。

 一方でフリーウェアの形態には疑問を持っており、ユーザーニーズに応えた上で、 安定して提供できるかは疑問です(そもそもアドウェアの広告収入が疑問)。これまで、 IPAT自動運転ソフトは数多くリリースされてきましたが、そのたびに厳しい競争にさらされ、 いつの間にか開発が中止されてしまったソフトを多く見てきました。
 そのたびに、そのソフトの難民とおぼしき人がシンプルぱっとに集まった背景もあるので、新たな自動運転ソフトが登場しても、 開発計画を容易に撤回するのは難しいと思っています。

 投資競馬のカテゴリーはニーズも多く、一見すると儲かりそうに見えますが、 実際には絶えずユーザーから要望を出され、 しかも品質は自動運転機能を持たないソフトよりも要求されるしんどい分野です。特に投資法は人によってまちまちであり、 バラエティに富んでいます。
 それ故、後発のソフトが踏ん張って投資競馬をもり立ててくれるなら、吉田はこの分野の開発を一切しないつもりなのですが。

 

■シンプルぱっと2の今後

 自動、手動を問わず、投票ソフトは今後も激しい競争が繰り広げられる分野だと思ってます。はっきり言って消耗戦なので、 この分野から手を引くこともできますが、シンプルぱっとを発表したことで得られた多くの仲間(一部はシンドロームにかぶってます)や、 吉田が将来企画していることを考えると、今後も開発計画に従い続けていきたいと思ってます。
 競馬三昧が前身のClub Yanniesから数えて丸8年も継続していることから、この決意は信じていただいて構いません。

(1)自作ソフトで利用できる

 シンプルぱっと2では、機能の多くをAPIとして公開しているおかげで、VBSやJavaScript、 はたまた自作ソフトで容易に機能拡張が行えます。これは他のソフトにない大きなアドバンテージです。
 ユーザーの中には自分の競馬商材にシンプルぱっと2の設定ファイルをつけたり、自動運転で連係させたりしている方もいます。
 これからも役に立ちそうなAPIはじゃんじゃん追加していきたいと思ってます。

(2)プラットフォームとしての発展

 予想ソフトなどはとっかえひっかえする可能性はありますが、投票ソフトは自分のニーズに合っていればずっと使われ続けます。 Data Lab.を使っている人は、フリーウェアとなったTARGETがその役を担っているでしょうが、Data Lab.を使ってない方がシンプルぱっと2を使い続けてくれるような発展方法を考えています。

(3)自動運転ソフトとしての発展

 競合はたくさんいますが、どのソフトもBET AUTOを模倣するにとどまっている印象があります。投資競馬としてみたときは、 それでも良いのかも知れませんが、(1)の項目と絡め、投資をしない自動運転をもっと煮詰めていきたいと思います。
 とはいえ、投資競馬から手を引くわけではなく、開発計画にあった項目は着実に消化していきたいと思ってます。 これは競合ソフトが開発中止になった際のことを考えてのことです。

 

 吉田は今年は「自分の競馬」をすることをスローガンに掲げています。そこで競馬研究を進める上で必要なデータベースや、 自分だけしか使わないソフトの開発にも注力しているわけです。
 その先にあるのは、自分の理論で自動的に予想をし、自動投票して、資金運用してくれるソフトの姿があります。例えば、 1日必ず5万円以上利益を上げてくれるソフト。SPAT4とあわせれば365日運用でき、 株式のように投資的な側面ももてると思ってます(自動投資ソフト)。

 この自動投資ソフトを実現するためには、投票ソフトでのノウハウが不可欠になります。

 

 

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コメント

Keiba Winnerのアドウエアってスパイウイルスみたいなもんでしょうか?
駆除して使用とかできます?
DLしようかどうか迷い中です
それとシンプルパットは60日試して不要だと思ったら、一切費用かからないんでしょうか
それとも解約したら時点で1ヶ月分の請求がくるんでしょうか

少し自動運転を試してみたいと思ってる者でした

投稿者 質問者 : 2009年08月25日 08:19

Keiba Winnerのことは開発元に聞いてください。
シンプルぱっと2はシェアウェアです。60日間使用して
気に入ったらライセンス登録してください。

ライセンス登録申請がない限り、こちらから連絡することは
ありません。

投稿者 吉田章太郎 : 2009年08月25日 20:05

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