やることが多すぎて死にそうになる理由

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 ToDoリストで管理しているにもかかわらず、破綻してしまう理由を 「やることが多すぎて死にそうだ!」で触れました。そこで触れた骨子は、「自分の把握できるレベルにリストを整理しよう」 と言うことです。しかし、もうひとつ悩ましい問題があることにお気づきですか?

 

■ToDo管理の最大の悩み

 どんなに方法論が優れていても、解決できない問題があります。それは、優先順位を決めることです。GTDの考案者デビッド・ アレンは、「頭がクリアになり、全体を見通せるようになり、自分が何者かが把握できれば自ずと優先順位は決まる」 と言ってますが、最終的には精神論になりがちです。

 トップダウン系の時間管理術の場合、自分の人生の目標などをあらかじめ定め、 そのために必要なことを考えろと指示しているものが多く、かなり大それた事を考えなければなりません。

 何を優先して、何を捨てるか。これはずっとついて回る問題です。「経営学の巨人ドラッガー」は 「難しいのは優先順位ではなく劣後順位の決定」であると述べてます。ドラッガーは不要なものを決め、 それを捨てるのが難しいと捉えているようです。

 どのような考え方であれ、同時にA,B,C,Dと4つのプロジェクトがあった場合、どれから取りかかり、 どれを後回しにするかという答えを明快に説明できません。

 日常的に「どっちから先に片付けるべきか?」という選択肢は沢山あります。時間がかからないものであれば、 早く終る方を優先する事も可能です。でも、ひとつの事に数ヶ月かかる場合は、そうはいきません。

 

■どれを先に処理して、どれを後回しにすべきか?

 GTDできちんと管理していても、アクションリストやプロジェクトリストがあふれんばかりになると、やはり気が狂いそうになります。 気が狂いそうになる最大の理由は、リストに並ぶたくさんのタスクをどれから片付けるかが決められなくなるためであり、 レビューをいくらしてもなかなか解決しません。
 限られた時間の中で自分一人で対応しなければならない根本的な原因があり、ソフト開発で言うところの「デスマーチ」になっているからです。

 吉田の経験ではどのプロジェクトも皆等しく重要であり、 簡単にこれは後回しと決められないプロジェクト/タスクが上記のような現象を発生させます。

 いくらGTDを実践していても、他の重要案件が気がかりで、目の前の事に集中できない状況では効率が著しく低下します。 GTDの場合は、とにかく片っ端から片つけるのが基本ですが、気持ちの切替は自分自身が行わなければならないため、 安心して目の前のことに集中できる準備が不可欠です。
 いくつかその対策を考えてみました。

(1)期限を過ぎると価値を失うプロジェクト

 どのタスク、プロジェクトにも締切は設定されていますが、それがとりあえずの締切なのか、 本当の締切なのかを判断する必要があります。中には、締切後に達成してもまったく意味がないプロジェクトもあります。
 当然、この手のプロジェクトがある場合は、優先順位を最優先に設定する必要があります。また、進捗が厳しい場合には、「いつまでに」 「どの状態」を達成できればいいかをきちんと確認する必要があります。

(2)期限を過ぎるとペナルティがあるプロジェクト

 一見すると(1)に似てますが、(2)は期限後も一応価値が継続します。その代わり、 何らかの罰則やペナルティがあるプロジェクトです。通常はこのケースが多いと思います。
 ペナルティの度合いにもよりますが、(2)に該当するプロジェクト間で優劣をつけるほかありません。

(3)期限はないけど自分の人生の目標や生活に密接したプロジェクト

 優先順位が最も低く見積もられるプロジェクトだと思います。しかし、このケースの場合は、 自分のモチベーションが一番引き出されるものであったり、逆に目をそらすと家庭が崩壊してしまうなどの危機的状況に陥りかねません。
 さじ加減は難しいですが、(1)と(2)の時間の合間を見て、強制的に組み込んでおく必要があります。

 

■まとめ

 自分にとって何が大切か、何が不要かを見極めるのは難しいものです。

  • 自分が本当にやりたいこと
  • やりたくないけどやらなければならないこと

この2つの違いをきちんと把握し、日々のタスクやプロジェクトを見直す必要があると思います。

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