タスクリストの落とし穴

Posted on :| コメント (0)

 仕事の効率化のためにタスクリスト(ToDoリスト)を導入している人は多いと思います。1日にやる仕事をリストにまとめたり、 1週間単位の仕事をリストにしたり、特定のプロジェクトに関するタスクをまとめたり。
 やり方や期間は問いませんが、このタスクリストには危険な落とし穴があります。

 多くの場合、タスクリストにはやらなければならない仕事を書きます。そして、これはいつの間にか蓄積され、 放置しておくと手が付けられないほどたくさんの未着手タスクが貯まります。
 タスクリストに山ほどタスクが並んでいると結構げんなりとさせられます。その反面、 タスクを片付けたときに勢いよくペンで消すのは気持ちの良いことです。

 しかし、リストを片付けることばかりに注意がむくと、とんだ落とし穴に嵌ることになります。吉田もたまにやってしまいますが、 1日の終り頃に「これをやればタスクリストが大方片付く」と思うと、ついついおざなりな状態で「完了」 させてしまうことがあります。おざなりな状態とは、成果物のクオリティが低い状態を指します。

 すべてを完璧に仕上げる必要はありませんが、タスク完了とみなすにはある一定の水準を満たしている必要があります。例えば、 ドキュメント作成がタスクにある場合、ドキュメントを書き上げた段階ではタスク終了とみなせません。 ドキュメントが自分以外に読まれる可能性があるなら、必ず読み返してチェックをしなければなりません。誤字脱字はもちろんのこと、 内容に誤りがないかを確認するまでは、そのドキュメントは完成したとは言えないのです。

 あらかじめタスクを完了とみなすボーダーラインを設定しておけば、この問題は回避できます。あるいはGTD的に処理するなら、 ひとつのタスクを細分化します。この場合はドキュメントの執筆とチェックを分けるべきです。

 タスクリストが片付くと気分が良いですが、それが目的になっては本末転倒です。 タスクには達成すべき目標があることを肝に銘じておくべきです。自戒の念も込めて記事にしました。

コメント

コメントフォームに記入し投稿してください





Search
最近の記事
カテゴリー
過去の記事
Comments
TrackBacks
Feed
Powered by