競馬ソフトでも利用できる無償のデータベースは?

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 今、シンドロームの次期バージョンの開発に着手しています。もちろん、 これだけではなく、他にも色々な案件を掛け持ちしていますが、ここ2,3日は共同運営者が上京することもあり、集中的にこなしています。
 シンドロームはオッズ分析ソフトですが、動作には出馬表等が必要になるため、これらはJRA-VAN Data Lab.から取得する仕様になっています。

 

 ユーザーからの要望で戦績も処理する必要があるため、オッズを除く主要データはすべてデータベースで管理することに決めました。今、 個人的なソフトはEveryDBというソフトを使い、SQL Server2005にデータを蓄積させていますが、シンドロームではこの手段は使えません。必要なデータは自力で集める必要があります。

 データベースを使わずデータを蓄積する方法も検討しましたが、 パフォーマンスを稼ぐためにDBMSに近いものを自分で作る必要があり、工数が膨大になることからもデータベースの利用を決めました。 JRA-VAN Data Lab.のデータ構造は、データベースを前提とした作りになっているため、 よほどのことがない限りはデータベースを利用した方が開発効率が上がります。

 さて、データベースを利用するのはいいですが、その選定が重要になります。そもそもソフトウェアに同封する必要があるため、 なるべく安いライセンス料のデータベースを選定する必要があります。実際、フリーで利用できるデータベースは結構あります。MySQL、 PostgreSQL、Jet DB(Accessのデータベースエンジン)、SQL Server2005 Express Editionなどなど。

 競馬ソフトによく利用されているのが、Jet DBです。これはOfficeがインストールされていれば利用できるし、 データベースエンジンだけを入手することも可能です。書籍等も豊富なことから、結構利用されています。
 しかし、Jet DBには重大な欠点があります。それはデータベースが壊れやすいことです。吉田もJet DBを採用した競馬ソフトのデータをとばしてしまいました。データの破損を免れるには、定期的なメンテナンスが必要です。 これをユーザーに押しつけるのはやはり困難でしょう。
 また、インストールその他に関するトラブルも結構多いようです。

 MySQLやPostgreSQLはWebの世界では有名なデータベースですが、アプリケーションと一緒に配布するのは困難です。

 JetDBに代わる適当なデータベースは無いかとさがしてみたところ、SQL Server2005 Compact Editionを見つけました。元々はモバイル機器用のSQL Server2005(Mobile Edition)ですが、Compact Editionに名前を変えてからデスクトップアプリケーションでも利用できるようになりました。

 Microsoftによると、SQL Server2005CEはExpressEditonと同様に無償で利用できますが、 ExpressEditionがサービスとして常駐させる必要があるのに対し、CEではアプリケーション組み込みでの利用を想定しています。 つまり、使い勝手はJet DBと同じです。 戦略的にもローカルディスク使用のデスクトップ向けデータベースにCEをスタンダードとして考えているようです。

 ただ、基本的にVisual Studio2005を開発環境にしないと利用できません。 もしかしたら抜け道があるのかもしれませんが、不勉強なので抜け道は見つけられませんでした。
 しかし、CEを触れるのはこれがはじめての上、データベースにアクセスするためのADO.Netもはじめて触れます。初めてづくしで、 とまどうところばかりです。新しい事に挑戦するのはおもしろいですが、やはり大変です。

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