SQL Server2005 CEとADO.Net

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 ソフト開発をしてない人にはまったく興味がないかもしれませんが、競馬ソフトのバックで動くソフトの話をします。 吉田は異常オッズ分析ソフト「シンドローム」 の次期バージョンの開発を行っています。このソフトは基本的にオッズ分析ソフトなので、出馬表と成績程度でよいはずですが、 戦績表示や検証機能を念頭においているため、TARGETのように過去の戦績データをすべて蓄積する必要があります。

 データの蓄積方法については、TARGETのように独自のやり方で保存するのが最もパフォーマンスが得られます。しかし、 開発には無駄な労力が掛かります。データベースを売りにする場合は、TARGETのようなアプローチもありですが、 予想その他を目的とする場合はあまりデータの蓄積と検索処理に時間を割くのも無駄です。

 Data Lab.のデータを扱う場合は率直にデータベースを導入する方が楽です。吉田はSQL Server2005 Compact Editionを選定しました。その経緯はこちらの記事で。 また、開発言語はVB2005を選定しました。VB6を選択しなかった理由は、もう先がない上、 データベースのアクセスにADO.netを利用したかったためです。

 ADO.Netとは一言で言うなら、様々なデータベースを一様に扱うことの出来る仕組みです。 ADO.Netを利用するとほとんど共通のコードで、AccessにもSQL ServerにもOracleにも接続できます。

 ADOでの経験があるので、 ADO.Netもすぐにマスターできるだろうと高をくくっていたらエライ目に遭いました(全然別物でした)。あれこれ文献を調べ、 ようやくSQLの発行(テーブル作成、データベースの更新)と読み込み方法をマスターしました。 マスターと言っても取りあえず動いている状態で、もっと良い方法に今後更新していく必要性を感じています。

 一通りいじった感想を言うと、SQL Server2005 CEはAccessの代わりに利用するデータベースとしては最適に感じます。 競馬ソフトのように必要なときにだけデータベースに接続すればよいソフトは、 サービスとして常駐するデータベースはあまり具合が良くありません。SQL Server2005 Developer Editionは中身は一番高いEnterprise Editionなので、機能やパフォーマンスは当然上かもしれませんが、CPU、 メモリすべてのリソースを食い尽くす欠点を持っています。検証等の重たい処理をさせていると、デュアルコアCPUでも常に100% CPUリソースを使います。こうなると同時に何かソフトを動かそうとしても苦しくなります。

 SQL Server2005の場合、データベースの登録等の作業ではリソースを使い切ったことはありません。ただし、 検証負荷を掛けるとどうなるかは分かりませんが。
 なにより、無料で利用できることが重要なポイントです。競馬ソフトのユーザーはデータベースをいじりたいのではなく、 登録されたデータを利用したいだけなので、そこで無駄なコストを掛ける訳にはいきません。

 10日間ほど、SQL Server2005CEとADO.Netと格闘した結果、いろいろと見えてきました。また、 VB2005にも多少慣れてきました。技術屋として生き残るためにも、新しい技術の習得は大切だと思っています。
 ただ、その間、シンプルぱっと2関連の作業がほとんど出来なかったので、今週1週間はどっぷりとシンプルぱっと2をいじろうと思います。

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