VB2005の評価

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 年始からVB2005を使ってソフトを作ってます。VB2005はVB8に相当し、 2008年2月からはVB9に相当するVB2008が発売されました。
 VB2005の評価をするのは今更な感がありますが、VB6を使ってきた吉田にとっては結構重要なことです。

 VB.NET(VB7相当)は吉田も購入しましたが、こちらはかなり使いづらい代物でした。まだ開発環境としてこなれていない上、 VB6とのギャップがあまりに大きかったからです。イチからものを作るのであればまだマシですが、膨大なソフト資産を移行できない以上、 学習に掛かる投資をしても無駄だと思ってあまり利用しませんでした。

 そうこうしているうちにWindows Vistaが発売され、幸いVB6はサポートされていますが、 やはり先を見越して次期開発環境を選定しなければと思っていました。開発環境の選定は2年以上前からやっていますが、 あまり適当なものが無かったのも実情です。

 VB2005は、VB.NETの後継バージョンですが、VB6プログラマーに配慮した数々の設計がなされています。 細かい部分はネット上の各種情報をあたってもらうとして、吉田の雑感を述べたいと思います。

(1)VB6に近いコードが書ける

 VB2005は.Net FrameWork上で動作する言語のため、.Netの作法に従います。また、 オブジェクト指向プログラミングという技法を知っている必要があります。
 それでも、感覚的にはVB6に近いコーディングが出来ます。これは最初の敷居を下げるのに役立つでしょう。 吉田はVB6の頃から似非オブジェクト指向(VB6は完全なオブジェクト指向言語ではないため)でソフトを書いていたので、 VB2005のオブジェクト指向はむしろ心地がよいです。

 あまりプログラミングになれてない人は、「まぁそういうルールなんだな」と理解して、とにかく動くプログラムを書きましょう。 慣れてきたらオブジェクト指向のルールに従って書き直して行けばいいと思います。

(2)開発環境の進化

 VB6が発売されたのが1998年ですから、 VB2005の発売日である2006年(正確には2005年末)から7年は経過しているわけです。VB6に比べると大分重たくなりましたが、 開発環境自体はかなり快適に仕上がってます。
 吉田的に以前よりも良くなったと感じているのは、エラーのある行の扱いです。 VB6だと文法エラーなどが発生した時点でメッセージボックスが表示されますが、他のコードを参照するために書きかけにしている場合もあり、 結構うざい仕様だと思っていました。

 VB2005の場合は、エラーがある箇所を下線で表示してくれます。エラーはエラーリストに即座に反映され、 クリックすればエラー発生行にジャンプできます。これは結構便利です。

(3)フレキシブルグリッドコントロール

 VB6から移行した開発者が皆とまどうのはFlexGridコントロールが無いことです。 DataGridViewコントロールに統合されて、ちょっと使い方が異なります。

 競馬ソフトにとって表を表示するためのグリッドコントロールはかなり重要です。DataGridViewコントロールは、 基本的に外部のデータベースに接続して、その内容を表示するのに利用します。

 競馬ソフトで利用する場合は、データをバインドしない非バインドモードで利用します。 これなら出馬表等を表示させることが出来ます。

 他にも色々ありますが、VB.Netよりも敷居が低くなった上、最新の開発環境が利用できるようになっているため、 個人的なソフトを作るにも最適だと思います。何より個人利用は無料です(ライセンスの詳細はマイクロソフトのウェブ参照)。

 今はVB2008になっていますが、基本的にはVB2005を踏襲しているので個人で競馬ソフトを作っている人にはお勧めです。

→VB2008 Express Editionのダウンロード

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