タイムと着順の間にあるもの

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 吉田はオッズなども参考にしますが、基本的にはスピード指数に軸足を置いています。自作予想ソフトでも、 自作DBから出力したスピード指数と戦績を見られるようにしています。
 スピード指数一本でやっていたときに比べると、その中身を精査することはなくなりましたが、 やはり判断に苦しむときは戦績を眺めるようにしています。
 戦績?主に着順にはずっと奥深いメッセージが込められています。

 スピード指数競馬でも最も美味しいのは、人気薄の高指数馬です。最近のレースを例に挙げれば、3/2に行われた中山記念で、 7番人気2着にはいった「エイシンドーバー」です。1-3着が1番人気と2番人気だったことを考えるとかなり美味しい馬券といえます。

 エイシンドーバーのスピード指数は100CXで、1番人気の「エアシェイディ」 の103AYと比較してもあまりさはないことが分かります。それでも人気は7番人気でした。
 エイシンドーバー


 一方でこれとは正反対の事例もあ ります。同じ日に行われた阪神11R「阪急杯」の「フサイチリシャール」です。 この馬は97CXで5番人気に支持されましたが、8着に沈んでいます。
 ちなみにこのレースの1番人気はスズカフェニックス(103AY)で、2着でした。 エアシェイディの例と比較しても指数的に開きがあるようには思えません。

フサイチリシャール

 

 さて、両者の違いはどこにあるのでしょう。答えは単純。過去4走の戦績の着順にあります。エイシンドーバーは6着、7着、 4着、7着と来ているのに対し、フサイチリシャールは12着、2着、12着、12着と来ています。 X評価は2着の時にたたき出された111という数値に対してです。 それでもスピード指数は大崩せず90台後半をキープしていたのがCXの評価を与えてしまったのでしょう。

 一方、エイシンドーバーは3-4走前は90台前半のスピード指数でしたが、ここ2戦は100を超える数字を出していました。 指数もさることながら、着差も0.5、0.7、0.2、0.6と十分圏内であったことが分かります。
 着差で言えばフサイチリシャールも劣ってはいませんが、着順がよくありません。

 スピード指数だけを見ると手拍子で飛びつきたくなるような馬も、人気がないのはそれなりの理由があります。 特に着順は着差以上に重要なバロメータだと考えています。

 いずれスピード指数との相関関係を出してみたいと思っています。

 

 

コメント

吉田さん、こんばんは。

私はスピード指数関係で疑問に思っていることが一つだけあります。
能力を数値化しているにもかかわらず、単勝確率をなぜ数値化しないかということです。
カツラギはそれをやっているので検証出来るのです。
これがあれば、ソフトの使い方も変わってくると思いますが、いかがでしょう。

投稿者 karibu : 2008年03月09日 00:56

スピード指数は電卓で計算できることを売りにしています。数式もオープンで、しかも単純です。
これが最大にして唯一のメリットだと思っています。

この利点のおかげでオッズともサインとも相性がよい、非常に使い勝手のある馬券術になっています。

単勝確率に置き換えるにはさらに複雑な計算を要しますし、確率はあくまでも確率です。その通りに来るとは
限りません。この辺が他で確率を採用しない理由でしょうね。

ちなみに似たようなことをやっているのは、JRA-VAN.が提供しているデータマイニングがそうでしょう。

投稿者 吉田章太郎 : 2008年03月09日 08:58

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