情報の一期一会

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 一期一会という言葉があります。元々は茶の湯から広まった思想で、 「茶会は毎回、一生に一度だという思いをこめて、主客とも誠心誠意、真剣に行うべきことを説いた語」(出典Yahoo辞書)。 これが「一生に一度しかない出会い」という意味合いで使われています。

 人との出会いを大切に、その場で出来うる限りの事をする。つまり、行動規範を説いた言葉でもあります。

 さて、同様に情報にも一期一会があると吉田は考えています。情報の一期一会は吉田が初めて考案したわけではなく、 「三色ボールペン情報活用術」の齋藤 孝氏が著書のなかでも言及しています。「BLOGやネット上の情報を収集していて、 どうも収集に終わっているな」と感じていた矢先のことだったため、なるほどと思った次第です。

 書籍の場合は有料の情報なので、しっかりと中身を熟読しますが、ネット上の情報や文章は無料で手にはいることもあって、 乱雑に扱っているように感じます。
 読む価値がないと判断したものはともかく、何らかの価値を見いだした情報に対し、「後で読もう」と決め込むのは問題です。しかし、 ソーシャルブックマークのはてなブックマークには、 「あとで読む」タグがついている記事が結構あります。多くの人が、おもしろそうな記事を見つけたから、 取りあえずブックマークしてあとで読もうと判断していると見て取れます。

 しかし、これらの後回しにした記事は本当に読まれているのでしょうか? 少なくとも吉田はブックマークに放り込んでそのまま放置してしまった情報が多数あります。 ブックマークに登録したり、紙Copi等を使って、ウェブスクラップにしたら、それで満足してしまうケースが多いと思っています。

 どんなに優れた情報も、自分の中に取り込まない限りゴミと同じです。収集して満足して読まないくらいなら、 初めから収集しない方がマシでしょう。

 気になる記事や興味を引かれた情報があったら、その場で読んでしまうことをお薦めします。読んだ上で価値があると認めたなら、 ブックマークするなり、ウェブスクラップとして保存するなりすればよい話です。
 その場で読む時間がない場合には、ウェブサイトを閲覧しない方がいいでしょう。

 情報に触れた瞬間、自分の中に取り込むか、ブックマークせずに捨てるかの取捨選択をした方が、 結果的に蓄積される情報量が増えると思います。あなたが、ブックマークすることで満足してしまっていたなら、 情報の一期一会についてちょっとだけ考えてみてください。

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