競馬と検証作業

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 競馬において、復習と検証はかなり重要なウェイトを占めています。予想は重要ですが、復習や検証を行わずに予想ばかりしするのは、 練習無しで試合に臨むようなものです。できれば、復習は習慣となるようにしたいものです。
 なお、各馬のレース振りを覚えておき、次回のレースの参考にするというのは、復習の一種といえるでしょう。

 

■復習と検証の違いは?

 復習とは競馬開催終了後に、実際に自分がやったレースや重要なレースを振り返り、次に生きる何かをつかみ取ることを指します。
 さらに発展させたものとして、レース映像をVTRに録画してあとでじっくりと内容を見るやり方もあります。 見るべきポイントが分かっていれば、時間は掛かりますがとても得るものが大きい作業になるでしょう。

 一方で検証とは、パソコンなどを活用して統計的な処理をすることを指します。例えば、 スピード指数のA馬からの連対実績を調査したり、指数に対して何らかの調整を加えた後、過去2年分のデータを元に、 的中率や回収率などの統計的なデータを取る作業を指します。

 復習がひとつひとつのレースにフォーカスを当てて、様々な要因をさぐったり仮説を立てる作業なら、 検証は数字的な裏付けを取る作業といえます。

■検証のコツ

 検証を行うには、パソコンとデータベースが必要になります。 最も一般的なデータベースといえばTARGET-JVが上げられるでしょう。これには外部指数機能がありますので、 上手くマッチしたデータが作れれば検証が行えるようになります。

 自前のデータベースを持っている場合、TARGETを利用せずに検証ソフトを作れば事が足ります。このとき、 戦績や時系列オッズといった巨大データを扱う必要がなければ話は簡単です。(1)の方法を選択すれば効率的に行えます。
 時系列オッズや戦績を処理する必要がある場合は、(2)の方が効率的といえます。

(1)データ作成と検証を同時処理

  • 予想に必要なデータをその場で作成
  • 作成したデータを元に、即座に検証および集計処理
  • 作りながらすぐに結果が得られる
  • 1レースの検証が終わったら、予想データは基本的に破棄

(2)データを事前に作成し、作成済みデータに対して検証

  • スピード指数のように戦績を必要とするデータに向いている
  • データはファイルに書き出す
  • ファイルの読み込み処理が必要になる
  • データベースの占有時間を最小限に出来る
  • 複数台のPCがあれば、検証とデータ作成を平行して行える可能性がある
  • 計算式等を修正する必要がある場合、作成したデータファイルが全て無駄になる
  • いろいろ検証方法を変える場合は、データ作成が省略できるので、結果的に早く終わる

 それぞれ一長一短あります。検証前にデータを作成する(2)は、事前準備に時間が掛かる上、 万が一計算式等に間違いが見つかったら全てやり直しになる可能性があります。

 しかし、一端データが出来てしまえば、別のデータと組み合わせて検証することが容易になります。例えば、 スピード指数と単勝人気を組み合わせて信頼度のようなものを計算したい場合、 時間の掛かるスピード指数の演算処理をあらかじめ完了させておくことで、検証条件の追加が容易になります。

 (1)の方法では、後から思いついた別の要素と絡めて検証したい場合、イチからデータを作成し直す必要があります。

 どちらのやり方を是とするかは、扱うデータや検証内容によりますが、たいていの場合は(2)を選択した方がスムーズに行くでしょう。
 まだ仮説の段階で(2)を選択できない場合は、1日36レース分のデータを作成し、実際に1レースずつ目で見ていくことです。 そうすることで演算の誤りを含め、大まかな修正点を見つけられると思います。

 逆に、仮説段階でパラメータを変更しながら数年分の検証を行うのは、行き当たりばったりの感が強くなります。 運が良ければいい数字が出てくるかもしれませんが、時間の無駄といえるでしょう。

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