捨てる技術

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 時間管理でもソフト開発でも共通してますが、「何かを捨てる」というのはかなり重要です。時間的リソース、空間的リソース、 人的リソースが無限であれば捨てる必要はありませんが、たいていは有限です。
 それ故、キャパシティを考慮し、何かを捨てなければ新しいことは出来ません。

 時間管理術の分野でも、「何かをやらない」=捨てるという行動は、 かなり重要なウェイトを占めています。吉田はGTDをタスク管理の主軸にしていますが、GTDの神髄も「捨てること」 にあると思ってます。つまり、「いつかやる/多分やる」リストを利用すれば、 緊急性や重要性が薄いタスクについては捨てることが出来ます。本当に捨てるわけではなく、「いつかやる」リストには記載されているので、 安心して目の前のタスクに集中できます(詳細は過去のエントリーを参照してください)。

 一方、ソフト開発の分野でも、すべての機能を無尽蔵に詰め込むことは出来ません。ソフト開発リソースも有限ですし、 なによりPCのメモリやHDDなどのリソースも有限です。
 従って、その時々にあわせて機能や仕様を調節する必要があります。もちろん、 それが入ってないとお話にならない機能は優先して実装する必要があります。
 通常、ソフト開発の場合は予算と開発スケジュールによって、実装できる機能が制限されます。スケジュールや予算は要件定義の際に算出され、 これが見積もりという形で出力されます。

 宇宙開発のような大型プロジェクトでない限り、見積もり通りの予算、スケジュールは認められないことが多いため、 何かを捨てて調整することになります。

 身近な例では「ものを捨てる」がわかりやすいでしょう。部屋の容量が決まっている場合、 何かを購入するときには置き場所をあらかじめ作る必要があります。収納が一杯の場合は、何かを捨てて場所を確保する必要があります。

 「捨てる技術」は様々な場面で登場します。時間管理で例を挙げると下記のようになります。

  • 新たなToDoは一端冷却期間をおき、即座に着手しない(GTDならInBoxにいれる)
  • タスクリストの中身は週に1回は見直し、緊急性や重要性が薄いタスクについては、「いつかやる」リストに移動させる
  • 「いつかやる」リストを見直した際、不要と思われるタスクを捨てる
  • 冷却期間をおいたタスクは、アウトソーシング可能かどうか検討する(他人に依頼する)
  • 目先のことにとらわれず、タスクを実行する必要があるか検討する

 

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