セキュリティソフトについて改めて考えてみた

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 インターネットが当たり前のように普及した現在では、セキュリティソフトはごく身近な存在になってます。 パソコン黎明期のウィルスは、特定の時間になるとアルプス一万尺がなり出すなど愉快犯的なものが多かったのですが、 最近では情報を盗み出したり、DOS攻撃の踏み台に使われたりと悪質なものが増えてきました。
 こうなるとネットに接続された全てのパソコンにはセキュリティソフトが導入されていてしかるべきです。しかし、行き過ぎた保護が、 返って正常な動作を阻害することが多々あります。

 吉田のサポート事例を見ても、セキュリティソフトが原因で起きている不具合がいくつか見られます。 代表的なのがスクリプト監視機能によるシンプルぱっと2の自動運転機能の阻害です。セキュリティソフトのほとんどは、 中身を精査せずすべてのスクリプトの動作を阻害します。

 また、導入によってパソコンの動作が極端に遅くなるソフトもあります。これが過剰な保護による障害の典型例です。
 メーカー製パソコンのように、当初からセキュリティソフトが導入されている場合は、 何の負荷もないパソコンの実行速度を体感できないかもしれませんが、自分で後から追加した場合にはその差は歴然としています。
 特に高いセキュリティを売りにしているソフトほど、この傾向が顕著になります。

 吉田は主にAVG AntiVirus7.5 Free Editionを利用していますが、 このソフトはウィルス検出力は9割程度とまずまずの成績しか残せてませんが、とにかく軽く、 システムに余計な改変を加えないところが気に入ってます。
 しかし、2008年5月末で7.5が終了するのを契機に、AVG8 Free Editionを導入するか、それとも別のソフトを導入するかを検討してみました。

 ノートンは以前に導入したときに、自作ソフトが使えなくなる悪影響が出たので論外(最近のバージョンは特に重いのもマイナス)。
 そこで、最近定評のある「カスペルスキー」 を評価してみました。

 カスペルスキーは最短で1時間という非常に短いスパンで定義ファイルの公開を行っていることを売りにしており、また、 検出力アップに非常に前向きなため、アンチウィルスの検出力ランキングチャンピオンです。その反面、ノートンほどではないにしろ、 AVGより重たいソフトになっています。気になったところは下記の通り。

  • ATOKで日本語入力中に、レスポンスが低下することがあった
  • WinCVSの実行で明かな速度低下が見られた
  • ネット接続が遅くなった
  • スクリプトを実行しようとしたときに、 反応しないことがあった(他のアンチウィルスのようにスクリプトそのものを禁止しているわけではない)
  • アプリケーションを実行するときに、振る舞いの確認ウィンドウが表示され、とにかくうざい

 良い点は実際に脅威にさらされてるわけではないので、分かりません。

 セキュリティソフトは、いわば生命保険と同じです。何かあったときに助けになるソフトです。しかし、 その保険も行き過ぎると普段の生活に悪影響を与えます。カスペルスキーの評価はまだ続けるつもりですが、 このソフトも過保護すぎる気がします。

 

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