日本ダービーを振り返って

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 先日日本ダービーが終了しました。混戦をうたわれていましたが、結局1番人気に支持されたディープスカイが快勝しました。 もっとも2着には人気薄が飛び込んだため、波乱になりましたが。

 今年のクラシックシーズンを終えて思うのは、やはり勝ちあげる馬はそれなりに説得力のある馬だと言うことです。 これはG1に限定した話ですが、特に8大競走の勝ち馬ともなればJRAに取って集客のための大切な資産になります。

 波乱は馬単や三連単といった馬券でいくらでも演出できるため、勝ち馬には結構神経を使っているように思えます。

 そういう意味で、吉田は今回のダービーで、ダービージョッキーになるなら誰がふさわしく、しっくり来るかと考えました。 18人の顔ぶれを精査したところ、ディープスカイの四位騎手と、モンテクリスエスの福永騎手の2人があがってきました。
 ディープスカイは1番人気でスピード指数が高いと言うこともありますが、勝つためのウンを引き寄せているように見えました。 モンテクリスエスはディープスカイに比べると2枚下です。しかし、鞍上はダービータイトルを戴冠してもしっくりと来ますし、 距離に対する適性は十分にかいま見えています。

 ただ、それ以上に押せない要素は、前走の青葉賞で3着になっているところです。上位馬が出走してきている以上、 その馬以上に評価は出来ません。しかし、吉田は青葉賞上位馬である、 クリスタルウイングやアドマイヤコマンドは今回まったく評価しませんでした。その時点でモンテクリスエスの評価は落ちてしまいます。

 同じようなことがオークスでも起きています。オークスでは桜花賞1,2着馬を押しのけて、 桜花賞5着馬であるリトルアマポーラが1番人気に支持されていました。この時点でおかしいのです。

 1着に入る馬というのはやはり特別な意味を持っていると思っています。今回のディープスカイしかり、昨年のウォッカ然り。また、 ダービージョッキーも同様に特別なステータスがあると思っています。
 それ故、G1の予想だけはちょっとだけ、先々のことに思いを巡らせて予想をします。そこにはJRAの意図が隠されているためです。

 今年も結果的にもっとも納得のいく馬がダービーを制覇しました。ディープスカイに3000mは長すぎると思うので、 秋の天皇賞からジャパンカップというローテーションをふむと思われます。もし、 これが上手く行けばJRAが新しいヒーローを用意したことに他ならないでしょう。

 目先の馬券だけでなく、こういう部分も楽しめるのが競馬だと思っています。

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