BLOGやWiki 一長一短

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 競馬三昧のリニューアルについての記事を書いてから、個人的なウェブサイトはどう構築すべきかいろいろ考えさせられました。いま、 考えられるウェブサイトの形は、従来ながらのスタティックHTMLによるサイト(競馬三昧もこの形式)、 BLOGシステムによるCMSサイト、WikiシステムによるCMSサイトなどなど。
 どれも一長一短あり、安直にこれと判断できるものではありません。

 まず、それぞれの特徴を挙げてみます。

(1)スタティックHTMLによるウェブサイト

■良い点

  • 自由にデザインできる
  • CGIなどを設置することで、動的なコンテンツも生成できる
  • サーバーに対する負荷が軽い

■悪い点

  • 更新が面倒くさい
  • 最初のデザインを決めるまでが大変=高コスト

(2)BLOG形式

■良い点

  • 更新が楽=記事の内容に集中できる
  • 文章とちょっとした画像を掲載する形式に向いている
  • 管理コストがあまりかからない
  • コメントなど記事に関するコミュニケーションを取りやすい
  • BLOGシステムに検索機能がついてる
  • 統一したレイアウトが容易に導入できる
  • 記事の閲覧にはサーバーの負荷が掛からない
  • 時系列で記事を管理できる

■悪い点

  • コメント・トラックバックスパムが酷い
  • 基本的に日記形式なので、コンテンツのレイアウトは制限される
  • 常時表示しておきたいコンテンツを作るのが面倒(未来の記事で対応しているBLOGもある)
  • 複雑な表は利用できない
  • コメントも気楽に書けるため、荒らされる可能性が高い
  • テンプレートのメンテナンスが大変
  • カテゴリーを階層化できない

(3)Wiki形式

■良い点

  • 記事の作成が楽
  • BLOGよりもレイアウト等に自由度が高い
  • 読者が一言コメントを残すことも出来る
  • 更新履歴が自動的に作成できる
  • 複雑な表も簡単に作成できる(CSVデータを渡すだけ)
  • ページ間のリンクが非常に容易
  • プラグインでさまざまな拡張が可能
  • 誰でも記事を書き換えられる(共同作業に最適)

■悪い点

  • 初期レイアウトがださい
  • テンプレートのメンテナンスが大変
  • 日本語のタイトルをつけると、URLが分かりづらくなる
  • サーバーに対する負荷が大きい(閲覧時もCPUパワーを使う)
  • Wikiを理解してない読者が誤って記事を消してしまうことがある
  • ロックを掛けておかないと、誰でも記事を書き換えられる(荒しにあう)
  • 味気ないサイトになりやすい

 競馬系サイトの場合、単に予想を載せたり、ちょっとした日記形式の記事を書いてる分にはBLOGで十分でしょう。 競馬の記事の内容は時系列で処理した方がよいものが多いためです(特にレースの予想など)。

 しかし、ちょっと細かいデータを載せようと思うと苦労させられます。先日、「数字で見る武豊」 という記事を書きましたが、5名分の騎手戦績を表形式で貼り付けただけで、記事が溢れてしまいました。溢れるとはどういう状態かというと、 元の記事の途中までしか掲載されなかったと言うことです。
 そこで急遽、表を画像に変換してから投稿し直しました。このロスがあったため、あの記事を書き終えるまで1時間半掛かってしまいました。

 競馬では、表形式データを扱うことが多いため、真剣にBLOGで競馬サイトを構築しようとすると、どこかで破綻します。また、 カテゴリーの階層化ができないため、上手く分類しようとすると、カテゴリーがとたんに増えてしまう点も難点です。

 Wikiは競馬系コンテンツの管理に向いてますが、HTML+CSSで構成されたサイトに比べると自由度がないため、 全体的にあか抜けないイメ?ジになりがちです。また、URLが index.php?Page=xxxxx のように動的に生成されるため、 検索エンジンとの相性もあまり良くなく、URLを別のサイトや掲示板に貼り付けるのには向いてません。

 Wikiで一番問題なのは、誰でも簡単に記事を起こせると言う点です。これこそがWikiの最大のメリットなのですが、 使いどころによっては諸刃の剣となります。クローズドコミュニティで、情報共有の目的に使うなら、Wikiほどよい回答はないと思いますが、 不特定多数に公開するには向いてません(なにより、重いため)。

■どんな形式を目指すべきか?

 競馬サイトの正確によりますが、少なくとも吉田が志向しているサイトは、スタティックHTML+CSSで基本的なサイトを構築し、 雑記やお知らせ的なコンテンツはBLOGを併用する形が最も適していると思います。

 吉田の場合、BLOGシステムはMovable Type3を利用してますが、このシステムは複数のBLOGを作成できるため、 コンテンツの性質によっては複数のBLOGに分けて管理するのもありだと思います。

 また、主要な記事(=ここでは時間の経過とともにあまり価値を失わないコンテンツとします)は、 HTML+CSSで作るのが今のところベストでしょう。吉田は古いオーサリングツール(DreamWeaver4)を使っているので、 レイアウトにテーブルを使わないとツールが利用できなくなってしまいますが、 CSSによるレイアウトをきちんと処理できるツールを使っているなら、ソースもシンプルで軽いサイトが構築できます。

 はじめにしっかりとレイアウトを作っておけば、更新の手間もかなり省けます。

 ブログやウェブサイトに限らず、更新時の手間は重要です。手間ばかり掛かると、肝心の記事の内容がおろそかになったり、 長続きしなくなったりとあまりいい点がありません。手間を掛けるべきは、やはり記事の内容だと思います。

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