簡単に不安を解消する方法

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 生きていれば、不安に思うことや、心配事のひとつやふたつは誰にでもあります。しかし、 心配事のせいで目の前の仕事に集中できなかったり、夜も眠れないのであれば深刻です。
 とりあえず、これを簡単に解消する方法をお教えします。

■不安や心配事を解消する方法

 不安や心配事を解消する方法。それは

「紙に心配事や悩み事を書き出す」

ことです。「ふざけんな!」とか「え? これだけ?」という前に、実際に試してみてください。紙いっぱいに心配事や、 頭の中に引っかかっていることを書き出したあとは、不安でいっぱいだった心がだいぶ落ち着いているはずです。
 これは実はGTDの手法を応用したものです(というより、そのものずばりですね)。

 GTDはタスク管理術ですが、ToDoの管理方法よりも、脳みその生産性を高める手法としての方が価値が高いと思っています。 GTDでは、一番はじめに頭の中にあるプロジェクトやタスク、悩み事をすべて紙に書き出します。静かで邪魔の入らない場所で、 とにかく集中して3時間ぐらいこの作業を行います。もう、何も出てこないと思っても、 さらに粘って気に掛かっていることやタスクをすべて頭の中から紙に書き写すのです。

 これを応用した不安解消法は、A4用紙にとにかく今一番気になっていること、不安なこと、問題を書き出します。 マインドマップを使っても、箇条書きでもどちらでもかまいません。重要なのは、勢いでどんどん書き出すことです。 GTDのように3時間もいりません。30分も机に向かって書き出せば、気持ちが落ち着いてくるでしょう。

 もちろん、書き出した心配事、悩み事は分析して、解決方法を見つける必要があります。でも、ここではそれは先々の話として、 解決法までは見つけません。

■なぜ紙に書き出すだけで不安が消えるのか?

 以下の仮説はあくまでの吉田の推論です。科学的根拠はありませんので、そのつもりで読んでください。

 不安や悩み事は、頭の中にあるとそればかりが目の前に浮かんできて、とても集中できる状況にはなりません。あまり考えたくないのに、 なぜ不安ばかりが思い出されるのでしょうか? これは脳のメカニズムにも関係しそうですが、これは専門家に任せます。
 「紙に書き出す」という行為は、頭の中にある不確かなものを明確な問題として定義しなおします。より強く不安を感じるのは、 問題そのものの全体像が見えていないことに影響していると思っています。これを活字や図に置き換えることで漠然と頭の中を閉めていた不安が、 ひとつの問題として浮かび上がるのです。

 それと同時に、ひとつの問題に関連した複数の問題点も書き出せるでしょう。 これは頭の中においておくと気づかなかった問題かもしれません。

 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言葉がありますが、不安や悩み事をよく分からないものとして頭にとどめておくと、 幽霊同様その存在に悩まされますが、ひとたび白日の下にさらせば、脳の分析機能が正常に働くようになります。頭の中にとどめている限り、 実は見えてない問題にも集中力をかき乱されるのです。

 人間の脳はコンピュータと異なり、記憶を定着させるには繰り返し学習させる必要があります。悩み事を頭の中に抱えていると、 それが気になるため、何度も何度も思い出されます。ちょうど記憶するのと同じプロセスが働いています。

 紙などに書き出すことで、脳はそれを無理に記憶しなくてもよくなり、GTDと同じ作用が働くのではないかと思っています。

 紙に書き出した問題は、じっくり考えるなり、自分の手に負えなければ人に相談するなりできます。 これが頭の中にずっととどまっていると、そもそも悩みの全体像を把握できず、分析はもちろん解決策も浮かびません。

 人により個人差があると思いますが、吉田はこの方法で結構深刻な悩みを解消してきました。不安や悩み事がある方はお試しあれ。

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