競馬新聞から見えるもの

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 ここ2,3週間、競馬新聞を見て予想しています。これで馬券を買うこともありますが、基本的には予想が中心です。目的は、 タイムなど明確な指標がない状態での予想をすることで、数値以外の判断基準を身につけるためです。

 吉田の場合、本格的に競馬を始めたときには、すでに競馬ソフトの利用を開始していましたから、 新聞だけで予想をした経験はほとんどありません。スピード指数中心だった頃は新聞の成績欄にも目を通していましたが、 やはり中心はタイムでした。
 それ故、タイムの情報を利用せずに予想するというのは、真っ暗なところを明かりなしで進むようなものです。

 競馬新聞と言えば、トラックマンや記者の予想印(◎、○、▲、△、×)や近走の成績が掲載された馬柱が中心です。 これに関係者のコメント、調教情報などがレースによって追加されています(専門誌はほぼ全レース載っていますが、 今回は馬柱を見るためだったのでスポーツ新聞を利用しました)。

 馬柱だけでは勝てないとよく言われていますが、当てにならないコメントや新聞の予想欄よりは役に立つと思ってます。 なにせここに書かれていることはすべて事実です。

 この馬柱を丁寧に眺めてチェックし、結果と照合する作業を約3週間ほど繰り返しました。するとだんだんと見えてくるものがあります。 数値だけでは見逃しがちな重要な情報です。

 それと同時にやはりタイムなどの比較材料が利用できないことの弊害も身にしみて分かりました。つまり、

「レースレベルの高低が判断できない」

ということです。タイムを利用しない場合、各馬の出走レースに優劣がつけられず、何を優先すべきかが判断できないのです。
 この状況でレベルの高低を判断するには、出走馬の共通レースを探し、基準馬を使って優劣を比較するしかありません。この基準馬は 「ものさし馬」とも言われ、古くから行われている能力判断のひとつです。しかし、えらく時間が掛かるため、 単純に優劣をつけるだけならタイムを利用した方が遙かに簡単です。

 客観的なデータのない状態で予想すると、新聞記者が前走のレースぶりを評価したりする理由もよく分かります。なんとなく、 印の集まる馬も見えてきます。それと同時に、なぜこの馬に着目しないのかも見えますが、配当の高い低いにかかわらず見えない馬がおり、 やはりタイム抜きの新聞情報だけで判断する限界が見えてきます。

 普段数字を中心に競馬をしている人は、たまには新聞を眺めてみると、違った発見があるかもしれません。

 

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