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　「もし宝くじが当たったら……」
　「もし、100万馬券が当たったら……」
　「莫大な遺産が転がり込んできたら……」

　こんなユメみたいな妄想は誰にでもあると思います。しかし、多くの場合、本当にそれが実現してしまったら、お金の使い方をあやまり、 その幸運を瞬く間に使い果たしてしまう人が多いのも現実です。TVでロト6のCMをよく目にしますが、 たいていはそのときに欲しいと思っている「モノ」を買って終わりです。

　1000万くらいならぱーっと散財するのもいいでしょうが、1億円以上のキャッシュの場合は、 それはあまりいい使い方とはいえないでしょうね。

　ということで、「もし1億円手元にあったらどうするか？」という思考実験をしてみました。

■もし、手元に1億円あったら？

(1)借金の返済に充てる

　とりあえず、借金がある場合は、それを返済するのもひとつの手です。借金は負のキャッシュフローを生みますので、 出来れば精算すれば、正のキャッシュフローを生むきっかけになります。
　ただ、これは必ずしも正解ではなく、1億円を正のキャッシュフローを生む投資に回して、 そこから生じたキャッシュフローで借金を返済するという手もあります。例えば、不動産を購入し、 それを人に貸すことで家賃収入を得るというのもひとつの選択ですね。

(2)自己投資にあてる

　散財する前にお金の運用についての知識を身につけるのもひとつの手です。1億円あればたいていの学校に入れますし、 例え50万円のセミナー等に参加するのも負担にはならないでしょう。
　受講する内容にもよりますが、自己投資は投資した時間とお金以上のものをあなたにもたらしてくれます。
　吉田がまずやるとすれば、これです。

(3)貯金する

　もっとも保守的な考え方がこれです。しかし、元金が1億あれば金利が0.2％でも、 20万の利息がつくので散財するよりは現実的な考え方かもしれません。ただし、預金利息には20％の税金がかかるため(天引き)、 手元に残るのは16万です。

(4)投資をする

　すでに何らかの投資の知識、技術を身につけているなら良い考えです。しかし、 これまでまったく手を出したことのない分野にいきなりお金をつっこむのは無謀以外の何者でもないでしょう。
　その場合はまず(2)の自己投資に当てて、投資のスキルと知識を身につけるべきですね。

(5)欲しい「モノ」を買う・遊ぶ

　1億円あればいろいろなものが買えます。家電や洋服、ブランドものはもちろん、車や住宅をキャッシュで購入できます。 このときに欲しいものを買ってしまうのもひとつの手です。
　ただ、多くの宝くじ当選者は、このパターンで結局ほとんどの資産を使い切ってしまってます。ですので、 あらかじめ使う金額を決めておいた方が良いでしょう。ある程度散財すれば、気も晴れます。
　一番の問題は、一時の散財で金銭感覚が狂ってしまうことです。例え100万でもあぶく銭で得た自由になるお金は、金銭感覚を狂わせます。

(6)寄付する

　慈善事業や寄付はとてもいい行為だと思います。しかし、一時的に得た1億円でやるにはちょっと足りない気もします。

(7)子供の教育費として蓄える

　子供が大学まで卒業すると、1人あたり3000万必要だと言われています。あらかじめその分のお金をキープできれば、 子供の進路で悩まなくても済むようになるでしょう。これも一種の投資です。
　利回りがいい保険商品や金融商品を利用すれば、 銀行で寝かせるよりもより多くの金利も期待できます(吉田は第一生命のミリオンという商品を、学資保険代わり利用してます)。

■あなたならどうしますか？

　あげればキリがないですが、いろいろな可能性があります。もし本当に大金が転がり込んできたときには、 気が大きくなり周りが見えなくなりますから、あらかじめこんな事を考えておくと良いかもしれません。たぶんほとんどの人が、 (5)をやってしまうと思います。吉田もそうです(笑)。

　ちなみに吉田が考えてるプランは

1000万を嫁にやり、2000万を子供の教育費、1000万を自己投資資金にし、1000万を流動資金として貯金、 残りを投資に回します。(5)の欲しいものを買う・遊ぶは流動資金から100万程度で飲み食いをしようかと思います。 住居は確かに欲しいですが、半分以上が吹き飛びますので、まずはキャッシュフローをよくすることに使おうかと思ってます。

吉田さん

もしかして大物を釣り上げたんですか？

とんでもないです。
これからつり上げたいと思ってますが(笑)。