無線LANのセキュリティ

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 無線LANのセキュリティといえば、長らくWEPが使用されてきました。しかし、WEPにはその暗号強度に問題が指摘され、 セキュリティホールになるという見解が示されてきました。
 最近の機器はWPAなどより強固なセキュリティが備わっています。神戸大学と広島大学のグループが、 WEPは10秒で破れるという報告を出したのを皮切りに家庭内の無線LANのセキュリティを見直す動きが加速しました。 吉田もその1人です。

 吉田は接続している機器の中に、WEPしかサポートしない端末があったため、ずっと128bit WEPとMACアドレスフィルタのみをセキュリティ対策としていました。
 しかし、標準的なパフォーマンスのノートPCを使って10秒で暗号が破れるとなればそうも言ってられません。早速、 無線LANのセキュリティをWPAに変更しました。

 さて、問題はWEPにしか対応してない機器をどうするかです。そのひとつはNintendo DSなのですが、 こちらはネットワーク機能をほとんど利用してない上、Wiiからの体験版ダウンロードはアドホックで通信されるのか、 WPAのままでも行えます。

 もうひとつが、PDA(Palm)です。こちらはワイアレスでホットシンクしているため、 無線LANに接続できなくなるのは大きな痛手です。
 そこでソフトウェアAP機能を備えたUSB無線LANアダプタを購入してみました。

GW-US54GXS

 今回購入したのはPCIのGW-US54GXSです。サイズは本当にUSBメモリと同じで、 無線LANアダプタであることを指摘しなければ間違える人もいるでしょう。

 無線LANアダプタとして使用するのは簡単にできます。ドライバをインストールしてから、USBに差し込むだけです。

 では、アクセスポイントとして利用するには? これは専用ユーティリティで設定する必要があります。SSID(ネットワーク名)、 WEPキーなどを設定するだけです。ブリッジする実在のネットワークアダプタも指定する必要があります。

Setting

 とりあえずマニュアルに従っていれば特に難しくないでしょう。PDAからの無線LAN接続は意外と簡単にできるようになりますが、 やはりブリッジタイプのアダプタなので、家庭内LANへのアクセスは出来ませんでした。ネゴシエーションは出来てるようですが、 ノード名の解決が出来なかったり、ホットシンク認証中にエラーが出たり。

 WEPしか対応してない機器をインターネットに接続させるにはいい選択しかもしれません。常設のアクセスポイントとは異なり、 USBを指してる間だけAPをオープンに出来るため、セキュリティホールは最小限に抑えられると思います。

コメント

私には難しい内容です。私も以前は無線LANを使用していましたが、垂れ流しは問題なので有線に切り替えました。
これが一番簡単確実です。

投稿者 karibu : 2008年11月10日 20:07

有線に切り替えられるなら、そっちの方が確実です。
ただ、世の中には無線でしか接続できないものもあるわけで、
Nintendo DSや本文中で紹介したCLIE TH-55なんかもそうです。
CLIEはUSBでも接続できますが、無線を使った方が圧倒的に
簡単です(デバイスの認識行程がないため)

投稿者 吉田章太郎 : 2008年11月10日 22:26

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